第5回 ポジティブ・ディシプリン
第1章 ポジティブ・ディシプリンとは?
フォロースルーを使おう!
コメント:フォロースルーってなんだ・・・辞書で調べると
(1) (ゴルフ・テニス・野球などで)打球後クラブ[ラケット, バット]を振り切る.
(2) 〔…を〕最後まで遂行する[やり通す] 〔with〕.
《 他動詞+ 副詞》
(3) 〈…を〉最後まで遂行する.
さて、どういうことかな。
本文より:フォロースルーは多くの価値あるライフスキルを教えるときに、不満や子どもとのいざこざを大幅に減らすことができます。
フォロースルーは、行動の形であり、子どもに話を聞くこと、協力することを伝える力強いものです。
フォロースルーを使えば、親として非常に主体的に行動できるようになるでしょう。
コメント:ほほう~ 主体的になれるんですね。
本文から:こんな感じです。いきなり問題の中に飛び込んでしまうのではなく、そのパターンを見てから、その問題に取り組みます。
ある状況を改善する準備ができたら、次のステップに従いましょう。
1・その問題にすべての注意を傾ける。
2・子どもの感情を認め、子どもの希望を認める。
3・子どもに「~しないでね」という代わりにするべきことを伝える。
4・子どもの助けになる解決法を出す。
5・あなたがどのように感じるかということ、線引きをする。
6・行動を伴ってこれらをやり遂げる。
例:シェリーはお母さんが電話をしていると、いつもじゃまをしてきます。母親がシェリーに電話相手と少しお話をさせても、もっと話したい!もっともっと!と言い張ります。もしそうさせないと、つねってきたり、噛んだり、叩いたりしてきます。
この問題が繰り返し起こるので、母親は全身全霊でこの問題に注意を傾けようと決断しました。母親は最後までやり遂げることができるだろうことを考えました。
電話がかかってこないときを選び、子どもに話しました。
「あなたが私にかまってほしいことや、電話をかけてきた相手と話したいんだよね? それはよく分かるし、私もできるなら好きなだけあなたが話せたらな、と思うのよ。でもいつもいつもはそれは無理なの。」
それから、母親はシェリーに、自分が話を遮られずに話す必要があるとき、どのようにしたらすごく助かると思うか提案はあるかどうか尋ねました。シェリーはいいました。
「私は話したいの。私と遊ぶ代わりに誰かと話してほしくないの」
もう一度母親は言いました。
「あなたの気持ちはよくわかるわ。でもね、これをやる必要があるの。私が電話をとったとき、もしあなたが話せるようるような相手だったら、あなたにそのことを知らせるわ。もしそうでなかったら、私の電話が終わるまで、お絵かきをしているか、レゴで遊んでいてね。待つのが大変なのはよくわかるわ。でも、あなたなら絶対にできると思っているし、電話が終わるまでそうしていてくれるとすごく助かるの。私が話そうとしているときに、あなたが私の注意を引こうとすると、話に集中できなくて、とても焦ってしまうの。
それからお母さんは線引きを明確にしました。
「待っていることがとても大変なことはわかってるのよ。でも、私は安心して電話をしていたいの。もしあなたが私を叩いたり、噛んだりして、安心して電話ができないと思ったら、私は外にでて電話を終らせるわ。
次の電話がかかってきたとき、お母さんは、言った通りにしました。
まず電話がかかってきたときに、あいてにちょっと待ってもらって、シェリーに、この電話はシェリーあてのものではないことを伝えました。そしてシェリーをレゴのあるところまで連れていき、電話を続けました。そのときシェリーは「話したい!」と叫びました。
母親は、電話を持って外に出て、電話が終わるまでドアを閉めたままにしました。
子どもは何を学ぶでしょう。
言葉の意味を学でしょうし、母親自身にもそして子どもにも尊敬の念を持っているということを学ぶでしょう。
協力と責任を学ぶでしょう。
不満を感じても大丈夫だということ、でも、いつも自分の思い通りにはならないことを学ぶでしょう。
ギブアンドテイクを学ぶでしょう。
多くの大人は、おしりと叩いたりして罰を与えた方がすぐに片付くし、効果的じゃないか、というかもしれません。
罰はその瞬間問題を解決するかもしれませんが、やり通すというスキルは教えませんし、虐待的ですし、尊敬の念に欠きます。
子どもは罰を受けるときに、怒りや罪の意識を感じます。彼らが罪の意識を感じるとき、こんな信念が形作られます。
「私は悪い子だ」
彼らが怒りを感じるとき、こんな信念が形作られるかもしれません。
「いずれみていろよ」
これは、ただ罰がすぐに問題を解決できるからといって、子どもに学んでほしいことではないはずです。
コメント:確かにいつも問題になっていること、その場その場でいい加減に済ましてしまうことってあるような気がします。そうしておきながら、子どもには罰を与えたり、怒ったりする。そして、子どもに誤った信念を持たせる。すごく残念。怒ることだって結構な労力なわけですし。問題だと思ったら、ちゃんと向かいましょうってことなんでしょうね。そして、手っ取り早いからといって、安易に罰を使うことは、どれほどマイナスなことなのかということを本気で考えなければいけないってことなんでしょうね。
次回は、罰を情報と失敗から学ぶ機会に置き換えましょう。
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