第6回 ポジティブ・ディシプリン
第1章 ポジティブ・ディシプリンとは?
罰を情報と失敗から学ぶ機会に置き換えましょう
本文より:ポジティブ・ディシプリンでは、罰が入り込む余地はありません。なぜか?
何百ものプロジェクトが、罰は、ポジティブな結果を出すためには効果的なものではないと表しています。
罰は、傷つけたり、他の人の気持ちを害したり、脅して人を動かすような人にしてしまいます。
では、なぜ多くの親がこの懲罰的で、虐待的な方法を使うのでしょう。
理由は簡単です。
罰が作用すると信じているし、子どもが何か悪さをして、そこから逃れないようするためには何かしなければいけないと思っているからです。
罰は怒りと不満を解消してくれます。
また、自分は昔そうやって躾けられてきたから、あるいは、他のやり方を知らないから、という人もいるでしょう。
彼らは、叩いたり、外出禁止をして、子どもたちから権利を奪うことが子どもが学ぶには一番よい方法だと信じています。
彼らは学ぶために痛みは必要だと確信しています。
コメント:ここでは親となっているが、多くの学校の先生も同様だと思う。いい加減罰を与えることで子どもたちを躾けようとするのはやめてもらいたい。
本文より:多くの親は罰は子どもに自己コントロールの力を育むと思っています。特に、その問題行動が一時的にだとしても止まった場合は。
彼らは甘やかしたくないと思っているし、そのためには、罰の他にやり方がないと思っています。
でも、ちょっと一歩引いて、状況をよく見て見れば、同じ問題行動に対して、何度も何度も同じように罰を与えていることに気が付くはずです。
そして、これこそが長期的に見て、罰が効果的ではないという証拠になるのです。
もし、ここに書いたようなことをあなたがやっていたとしたら、この本から、甘やかしでも罰でもない育児のやり方を学ぶことができるでしょう。
コメント:いったんストップするという目先の結果に惑わされないようにしたいですね。
本文より:人間というのは、すぐに最も楽なやり方をしてしまうから、罰を使うんだ、と、いう親もいます。
古い習慣を打ち破ることは、新しい代わりになる何かを見つけるまでは、本当に難しいことです。
今まで、禁煙やダイエットに挑戦したことはないですか?
人間の心は、なんにもない、ということが本当に大嫌いなのです。
今までやってきたことをやめたり、あるいはなにもしないということとその行動を置き換えるよりも、何か新しいことを始めるほうが簡単なのです。
コメント:ダイエットの話をされるといたい(笑) この学びをダイエットにいかそう(笑) 本当に何もないというのは嫌なんですよね~
本文より:怒りながら何かをやることで、学べる建設的なことはほとんどありませんし、負の感情を放出するだけです。
あなたが怒っていると子どもが思うと、しばしば状況はもっと悪くなります。
効果的な躾は、理性的であり、愛が(優しさと毅然とした態度も同時に)必要です。
子どものある行動に対して、怒りをおぼえるということを子どもに言うことは問題ありません。
怒りながら罰を与えることは、逆効果なのです。
この2つには大きな違いがあります。
コメント:冷静に「怒り」を伝えられた方が、ある意味怖い(笑)
本文より:この本を通して、罰に変わる尊敬の念のあるやり方を多く共有できるでしょう。
ポジティブ・ディシプリンは彼らの行動が他者に影響を与え、もし人を傷つけてしまうようなことがあれば、大人は手助けをするということを教えます。
子どもたちはまた、ある状況において、ある感情を使うのは、その状況に必要だからだと思っていても、言い訳にならないことがあるということを学ぶでしょう。
コメント:親や大人は敵ではなく、自分を助ける味方なんだ、仲間なんだと思ってもらいたいな。
本文より:いくつか例をあげます。
・子どもがジュースをこぼします。
懲罰的な親:叫び、叩き、怒りながらジュースを持っていってしまう。
あなた:台拭きを自分の分と子どもの分を手に取り、「いっしょにきれいにしよう!」といいます。
・犬をあまりにもひどく扱っている。
懲罰的な親:叱り、説教し、小言を言い、脅し、叫ぶ。
あなた:子どもと犬を分け、両方にいいます。「もっと優しく遊べるようになったら、もう一度やってみて。」
・お手伝いを忘れた
懲罰的な親:いろいろな権利を奪うものの、お手伝いはされないまま。
あなた:アイコンタクトをし、「お手伝いの時間です」といいます。もし子どもが「あとでね」といった場合、「約束を守りたいんだ。今がやる時間です。」といいます。
・幼児があなたを叩く
懲罰的な親:叩き返す、叫ぶ、脅す。
あなた:子どもの手を取り、やさしく自分(親)をぽんぽんと叩く。そして、「ポン、ポン、ポン。優しくね」という。
・あなたの子どもがおもちゃをむちゃくちゃにつかっている。
懲罰的な親:感情的に脅す、あるいは、「あなたは赤ちゃんなの?本当にわがままで、扱いにくいわね。」という。そして、その侮辱が子どもをより良くするために勇気づけることを望んでいる。
あなた:おもちゃを取り上げ、安全な場所に置き、言う、「もっと丁寧にこのおもちゃで遊ぶ準備ができたら、伝えてね。」
もし子どもが「準備できた!」といっても、まだ雑におもちゃで遊ぶ場合は、そのおもちゃを取り上げてこういいます。
「私がもう一度トライする準備ができたら、あなたに知らせるわね。」
コメント:すべてがこのように行くわけではないけれど、だいぶわかるのではないかと思う。決して罰する必要はない。
本文より:ポジティブ・ディシプリンを使う親が、問題を無視していないことがわかったと思います。
彼らは積極的に関わり、子どもたちがいろいろな状況において、より適切に対処できるように、落ち着いた状態で、それでいてフレンドリーに、子どもにも自分にも尊敬の念をもって手助けをしていましたね。
次回は・・・コミュニケーションすきるを改善しよう
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