5:目的的でジャッジせず
出来る限りジャッジをしない。
ジャッジされないなかで話し合えると感じた時、子どもたちは、話し合いと学びに開かれた状態になり、たくさんの物事を自分たちのなかから持ち出してくれます。
ある先生が心配事を話してくれました。
もし先生が何かの問題を提案したら、例えば、トイレで唾を吐くとか、そんなことをするという考えを持っていなかった生徒にその考えを教えてしまうことになってしまうのではないかという心配でした。
私たちがいろいろ話し合った結果、彼女は、すでに生徒たちは何が起きているかは知っているし、オープンに話し合わないことで、それらがなくなってしまうこともないことに気づきました。
議題を検閲しないようにしましょう。
大人が告げ口だと思うような議題に関して、検閲をしたがる大人もいます。
大人にとっては告げ口のように思えても、子どもたちにとっては本当に心配なのです。
また、以前と同じような議題があがってきたときに、その議題を除外しようとする大人もいます。
繰り返しになりますが、あなたにとって同じようなことであっても、子どもにとっては特別なのです。
解決策を出すよりも、そのプロセスのほうが大切だということを思い出しましょう。
たとえあなたにとってその議題が同じようなものだとしても、子どもたちはそのプロセスを持つことで、以前よりも素早く、そして違った方法で解決するかもしれないのです。