第8章 クラス会議(8)
解決策に焦点をあてる
生徒たちに、問題解決をトライさせる前に、解決策にフォーカスするということを教えましょう。
もしだれも邪魔をしなかったら、次の状況で起きることを尋ねることで、自然の結末についてのブレインストーミングをすることから始めてみましょう。
・もし雨のなかで立っていたら(濡れる)
・もし高速道路で遊んでいたら(死んでしまう)
・もし寝なかったら(疲れる)
・もし食べなかったら(お腹がへる)
普通は子どもたちが学ぶ一番よい方法は解決に向けたブレインストーミングなしで自然の結末を体験することを許すことです。
もし大人が関わるとしたら、共感するか、好奇心をもって質問をするということです。
そうすることで、子どもたちが彼らの選択のつながりを探求できることを手助けすることになるでしょう。
解決のためのブレインストーミングの時間になったら、おそらく子どもたちは大人が使うような論理を使ったものが混ざったものがあがるでしょう。
そして、それはしばしば論理的といいながらも、実は賞罰が隠されていることがあります。
しかし、その解決策が、関係していて、敬意があり、合理的で、助けになる解決策であるか尋ねれば、すぐに違いを理解できます。
解決策のためのブレインストーミングは、その人が行動に責任を持って活用でき、失敗から学ぶことができるようなものであることを説明しましょう。
解決策のための3つのRとH(関係していてrelated、敬意があってrespectful、合理的でreasonable、手助けになるhelpful)を説明しましょう。第6章で説明してあります。
彼らが参考にできるように3つのRとHを掲示しておくのはよいアイディアです。
それから次の問題をブレインストーミングしてみましょう。
・机に落書きする人
・テザーボールにつかまってしまう人(動画参照)
・授業中にやることをやらない人
・学校に遅刻する人
最初にやるときは、仮定の話にすることが一番よいでしょう。
なぜなら感情的にならずに済みますし、責められている気持ちにもなりにくいからです。
出来る限りの提案がでたら、すべて書き留めて、それぞれについて、子どもたちに3つのRとHについての要件を満たしているかどうかを確認しましょう。
なぜその提案が関係していない、敬意がない、合理的でない、手助けにならないかということを話し合ってもらいましょう。
それぞれの提案が、どのようにその人の役に立つのかということを話し合ってもらいましょう。あるいは、どのように傷つける可能性があるかということについて話し合ってもらいましょう。
クラスで、それぞれの提案のなかで、3つのRとHの要件を満たしていない、あるいは、なんらか理由で人を傷つけてしまいそう、あるいは、実践的でないというものを除くことを決めてもらいましょう。