第8章 クラス会議(11)
落ち着く時間を使う
なぜ人がいらいらしているときに問題を解決できないかということを説明します。
生徒たちは、第7章で述べた爬虫類脳のことを聞くことが好きです。(人はイライラしているときは、不合理になったり、他の人の意見を聴こうとしなくなる。)
高学年になってきたら、生徒同士でなぜ人はイライラしているときには問題解決ができないのかということを話し合ってもよいでしょう。
低学年であれば、議題について解決策を考える前に数時間、あるいは数日間待つ目的は、その問題に対して敬意のある解決をするために落ち着く機会を人に与えることになると説明します。
輪になる
クラス会議で輪になって座ることは重要です。
机を残しておくと、進行を妨げる障害物となってしまうだけでなく、机の上や中にあるもので生徒たちがソワソワしてしまうようなことが起こることを今までよく見てきました。
生徒たちが静かに落ち着いて机を動かせるようにトレーニングをしましょう。
いくつかの学級では、これに数日かけるときもあるようです。
様々な状況がありますが、机をすべて動かすことで、生徒たちがお互い顔が見られるようになります。
一番短い時間で15秒です。
ほとんどのクラスでは30秒~60秒でできます。
トレーニングは何段階かにできます。
最初は生徒たちに、できるだけ静かに落ち着いて机を動かすためには何が必要であるか考えてもらいます。
スムーズに行動できるようなあらゆるアイディアが生徒たちからでるでしょう。
それから、生徒たちにそのアイディアが実行できるまでにどれくらいの練習が必要かを尋ねます。
最初のうちは、一人ずつ席を割り当てて、練習する先生もいます。
また、列ごと、班ごとに分けて練習する先生もいます。
もし、それぞれの段階でうるさくなってしまったり、ぐちゃぐちゃになってしまうようだったら、その問題が解決されるまで練習します。
そして、それぞれが静かに移動できるようになったら、全員同時に動いてもらいます。