6冊目 特別支援教育 すきまスキル
これはこちらとセット
あとがきに編者のひとりの堀先生が書かれているように、その背景に目を向け、集団へのアプローチ、個別でのアプローチの両方に焦点をあてているというところがこの本の素晴らしいところ。
学校というところは、ある程度の集団で動く。そこにいるたくさんの生徒たちの力は非常に大きい。高学年以上になればなおさら。
だったら、たとえ困難を抱えている生徒だとしても、先生の個別対応だけで関わっているのはもったいない。
その子を含む集団と考えることで、様々な打つ手を考えられるのではないか。
また、そのように関わることで、実は表面化していないけれど、困難を抱えている生徒たちがほかにもいて、そこに対してのサポートにもつながる。
もちろん個別での手立ては必要だけれど、一クラスの人数を考えると、クラスに複数人、困難を抱えている生徒がいるとやりきれない。
そういったなか、集団の中での手立てを持つことは非常に有益だと思う。
この本は読んで終りの本ではなく、ガイドブックのように手元に置いておいて、必要なときにすぐに取り出せるようにして使ってこその本。