4つの誤った目標とそこに横たわる信念

訳しています。

Positive Discipline for Teenagers, Revised 3rd Edition: Empowering Your Teens and Yourself Through Kind and Firm Parenting

誤った目標と横たわっている信念

1:過度の注目/特別扱い

”あなたが私に気づいて、特別扱いし、自分でできることを私のためにあなたがやるときに、私は重要な存在である。”

 

だれもが誰かに認められたいとか、注目をしてほしいという気持ちは持っています。

注目や承認が、敬意(貢献したり、他の人がうれしいと感じることに手助けできたと感じたときに、うれしい)の代わりに、いらいらさせること(私を見て!私を見て!)のような行動を通して、求められているとき、問題が起きます。

思春期の子どもたちの行動を理解しようとするときには、彼らが、”私に気づいて!私を効果的に巻き込んで!”という暗号化された思いが、彼らのTシャツにプリントされているということをイメージしてみましょう。

 

2:誤った権力

”私は私がしたいことをすると、重要な存在である。あるいは、少なくとも、あなたが欲することをしないことによって。”

 

だれもが力を求め、その力を、貢献できるようなやり方、あるいは、非建設的なやり方で、使いたいと思っています。

両親が子どもをコントロールしようとすると、子どもたちは、反抗的なやり方で、彼らの力を使うことで、反応しようとします。

子どもたちが必要なことは、ガイドと、彼らの力を建設的なやり方で使うやり方を学ぶためのスキルです。

これらに関して、子どもたちを理解するためには、”私にやらせて。選択肢をちょうだい。”と書かれたTシャツを着ていると想像してみましょう。

 

3:復讐

”あなたが私を大切でないようにしたので、とても傷つきました。私の唯一の選択は、あなたを傷つけ返すことです。”

 

思春期の子どもたちは、傷つけられと感じたり、不当な扱いを受けていると感じたときに、しばしば傷つけるようなやり方でぶつかってくることがあります。

そうして、復讐のサイクルが作り出されます。

このように起きたことを理解して、そして、このサイクルを断ち切る力を持っているのは大人側です。

”誤った目標”チャートに書いてあることを参考にして、子どもたちが、

”私は傷ついています。私の気持ちを認めて”

と書いてあるTシャツを着ているというように見て、行動すれば、きっとよい助けとなるでしょう。

 

4:無能力だと思い込む

”私はするべきことがわからないから、あきらめている。私はここにいても何の意義もない。”

思春期の子どもが、このような状態になることは極めてまれです。

しかしながら、彼らがそのように思い込んでしまって、そうった行動を取ることで、勇気を挫かれた状態になります。

彼らはやってみることを諦めます。

彼らに、彼ら自身が無能力だと思う必要はないよ、ということは助けにはならないでしょう。

代わりに、親は、子どもの自分にはなにもできないんだという自己概念を変えるための手助けのやり方を見つけ出すことが大切です。

子どもたちが、こんな隠されたメッセージがプリントされているTシャツを着ていると想像してみてください。

”あきらめないで!スモールステップを教えて!”

 

5:興奮探し

”私は退屈している。刺激がほしい”

私たちは、興奮探しを4つの誤った目標に含むことはしません。なぜなら、それぞれの4つに含まれているからです。

過度の注目や特別扱いという目標の一部でもありますし(見て!こんなにすごいの!)

誤った権力を持つという目標の一部でもあります(誰も私を止められない。私は無敵)

復讐の一部でもありますし(見ておけよ!)

無能力だと思い込む一部でもあります。(もう十分。意味ない)

 

興奮探しは、目新しいことや、危険な事、激しい感覚を持った後に続きます。

勇気をくじかれた子どもは、ネガティブな方向で興奮を探します。

見せびらかしたり(過度の注目)

時々、権力を大きく誇示したり(誤った権力)

あなたが信頼していなことに対して、やり返したり(復讐)

望み薄だと思い、どんなことにも挑戦をする意味はないといってみたり(無能力だと思い込む)。

 

そして、薬を飲んだり、車でもうスピードで走ってみたり、後先を考えずに異性と関係を持ったりして、それを試みます。

 

親のできることは、そういった興奮をポジティブな方向に向くように勇気づけることです。

 

 

スノーボードや山登り、スポーツをしたり、外国旅行にいったり、災害支援に携わったり。そういった困難に向き合う事は、解決につながります。

 

子どもたちが、こんな言葉の書かれているTシャツを着ているということをイメージしてみてくださ。

”ポジティブで安全な興奮することを見つける手助けをして!”

 

誤ったゴールを理解することは、子どもがとるどんな行動でも理解する手助けとなります。なぜなら、彼らの取る行動は、彼らにとって意味あることだからです。

 

あなたがそこにどんな論理がないと思っても、そこには彼らなりの論理があるものです。