行動の誤った目標は心に根付く信念に基づいている
ルドルフ・ドライカースは、4つの誤った目標(意図)による行動
1・(過度の)注目ひき、あるいは、特別扱い
2・他者を打ち負かす力を持つこと
3・復讐を通して正義を探し求める
4・誰かに、彼らに対して、なにも期待しさせずに、一人にさせる(偽りの無能)
近年のアドレリアンのなかには、思春期の子どもには、5つ目のゴールとして、
5・興奮を探し求める
ということを追加する人もいます。
なぜ「誤った目標」と呼ぶかというと、子どもたちが、本当は自分の願っていることとは逆のことしか達成できないような行動を通してしか、所属感や重要感を得られないと誤って信じてしまっているからです。
所属感を得るという目標を達成する代わりに、彼らはよい人間関係のある人から自らを疎外し、深い勇気くじきを行ってしまいます。
これらの誤った目標は、悪循環を生みます。
彼らは勇気をくじかれれば挫かれるほど、その誤った目標に向かった行動はエスカレートしていくのです。
たとえ思春期の子どもが気付いていないとしても、行動には目標があります。
思春期の子どもと付き合うときに、彼らの持っている信念についての理解や主張をしないまま関わると、とてもストレスを感じてしまうでしょう。
誤った目標に気づくことは、子どもを理解することにとても役立ちます。そして、関係を改善し、彼らが他の行動を知ることができるように手助けできるでしょう。
4つの誤った目標は、対応する4つの誤った信念を持っています。