訳してます。
行動は個人の認知によって動機づけられる。パート2
ポジティブ・ディシプリンの講座で学んだ後、彼の両親は、いくつか提案されたやり方を使って、ケビンの行動をなんとか解読しようと決めました。(無意識レベルでの行動について)
ケヴィンが自分で自分の認知の仕方を理解できるように手助けするために、彼らは小さい頃のことで、思い出せるものはないか尋ねました。
ケヴィンは彼が4歳のころのことを思い出しました。彼は彼女の姉と近所の子どもたちと遊んでいました(そのころは姉は10歳でした。)
その近所の子どもは、グラスに洗浄液を入れて、ケヴィンに飲ませようとしました。ケヴィンの姉はそれらが毒であり、ケヴィンに害を与えることを知っていました。だから、彼女は叫び、そのグラスを近所の子どもの手から払い落としました。
彼の親は、ケヴィンにそれが起こった時に、どのような感情を持ったのか教えてほしいと伝えました。
彼は答えました。
「怒り」
驚いて、親たちは、姉は彼を助けようとしたのに、なぜあなたは怒りを感じたの?と尋ねました。
彼を殺そうとした子どもたちには何の罰も与えられなかった。何も起きなかった。
だから彼は(4歳にして)、だれも彼のことなんか気にかけないし、死んだ方がましだと思った。
この認知は、のちの彼の人生に横たわるテーマとなり、ほとんどの彼の行動はこれらに基づいていました。
ケヴィンは、こういった認知が彼の行動の動機になるとは意識していませんでした。
しかし、憶えていた記憶が、こういった無意識に思っていたことを、表面化するために力強く働きました。
人間の行動を理解するときに大切なことは、”真実”やその状況で起こる一般常識と思われることは重要ではありません。
ケビンのように、何が正しいのかといったことを判断する一人一人の個人によって、すべての行動は動機づけられるのです。
薬の処方は、認知を変えることはありません。その代わり、事態を悪化させることがしばしばあります。
【今日の一冊】
なかなか自分の行動って自分で振り返りにくいものです。傍から見れば、分かり切ったことなのに。
私たちは知らない間に相手に何かを伝えてしまっていることがあります。
ヒデゥン・カリキュラム(隠された教育課程)と言われていたりします。
自分の言うことも大切ですが、自分が何気にしてしまっている行動について振り返るのは、とても大切なことだと思います。