誤魔化しちゃうときありませんか?

Positive Discipline for Teenagers, Revised 3rd Edition: Empowering Your Teens and Yourself Through Kind and Firm Parenting

こつこつ訳しています。現在第4章「失敗を素敵な学びの機会にするためにはどうしたらいい?」の途中です。

 

回復の4つのRを実際に使ってみよう。

 
ある日、私の娘、メアリーは、私が美容院で髪をセットしてもらっている間、ずっと邪魔をしてきました。

 

彼女はお小遣いをねだったり、いったいいつ終わるの?と聞いたりして、私と美容師の会話を5分のおきといっていいくらい頻繁に邪魔をしてきました。

 

家に着くと、彼女のことを、どうしようもない子ね、と怒ってしまいました。

 

彼女は言い返しました。“えぇ、あとでごめんなさいなんて謝らないでよ。”(彼女は失敗から回復する4つのRに慣れていました。)

 

反射的にいってしまいました。

 

“心配しなくても言わないから大丈夫。”

 

 

彼女はその場からあっという間に立ち去ったかと思うと、自分の部屋のドアをバタンと締めました。

 

私は彼女を、どうしようもない子だと呼んでしまった失敗をしたと気づきました。(認識)(ほかにもたくさんの失敗をこのエピソードでしてしまいましたが、今回はこの点からスタートすることにします。)

 

私は彼女の部屋にいき、謝りましたが、彼女は聞く耳を持ちませんでした。

 

彼女は“ポジティブ・ディシプリン”の本にアンダーラインを引くのに忙しかったのです。

 
彼女はいいました。

 

“お母さんはうそつきね。お母さんは他の親に、子どもには尊敬の念をもって接して、名前をちゃんと呼ぶように教えているのにね。”

 
彼女の言うとおりでした。

 

ひどく申し訳なく思い、静かに部屋を出ました。

 

最初は、私は自分のしたことが、学びの機会だとは思えませんでした。

 

その代わりに、私が人に教えていることを実践できないのなら、いっそのこと仕事をやめたほうがいいんじゃないかと思いました。

 

5分くらいたったあと、娘は私のところにきて、ハグをして、“ごめんなさい。”といいました。

 

私は言いました。“ねぇ、私もごめんなさいね。どうしようもない子ねってあなたにいったとき、私自身がどうしようもない人間だったわ(責任と和解)。

 

私自身の行動をコントロールできていないとき、あなたの行動をコントロールできないことに対して、あなたに怒っていたわ。

 
彼女はいいました。“いいのよ。私もほんとうにひどい子どもだったし。”

 

私はいいました。“そうね。でも、あなたに尊敬の念もなく、あなたの行動をひどく怒ってしまっていたと思うわ。”

 

彼女は言いました。“そうね、でも私は邪魔をしたり、うるさくしていたし。”

 

そして、いつも通り、問題を創り出してしまった、それぞれの責任をとることになりました。

 

子どもたちは、私たち大人が自分の役割における責任を取るところを見て、多くを学びます。

 

私の娘と私は、問題を解決しました(解決)。

 

次回から美容室に行く前になにか計画を立てるということを決めました。

 

私は娘に、どれくらい時間がかかるかということを伝える。

 

娘は、その間何をしていたいかを決める。

 

そして、それぞれが自分の分担をちゃんとやったら、OKということになりました。

 
私は自分が教えていることを実践できていないことが、すごく嫌でした。

 

でも、その代わりに、私と娘は貴重な学びを得ることができました。