自己肯定感を育むための関わり方 その2

伊勢学園高等学校のでの先生向けの講座。その2

その1はここ!

引き続き「自己肯定感の育み方」

基本姿勢は、対等、相互尊敬、相互信頼

その1では、対等と相互尊敬について。

今回は、相互信頼

信頼とは・・・

ここで、再度、二人組で「信頼とは?」とペアトークをしてもらいました。

「漢字のまま、信じて、頼ること」という答えなどがありました。

ここでも2つ。

1・どんな行動であれ、よい意図がある、と信じること

2・課題解決能力がある、と信じること

 

どんな行動であれ、よい意図がある、と信じること。

これってなかなか難しいですよね。だいたい気になることって、自分の考えと違うことだったりします。

そして、結構多くの人が、自分の意見に反対する人は、悪意がある、と思ってしまうことがあるように思います。

自分の授業中におしゃべりする生徒の、どこによい意図を見つければいいのか?と思うかもしれません。

でも、人と関わるときに、そこに「悪意がある」と思って関わると、たいていうまくいきません。

不毛な権力争いになることが多いです。

だから、「良い意図がある」と思って関わりをしたいなと思います。

 

課題解決能力がある、と信じること

子どもを見ていると、いろいろと心配になってしまうことがありますよね。

こんなことも知らないで大丈夫だろうか?

このままだと自分で決められない人になってしまうんじゃないか?

友だちとうまくやっていけないんじゃないか?

基本的に、「大丈夫」です。

もちろん自分が関わるうちにはどうなるかはわかりません。

でも、きっと大丈夫だと心から信じることです。

夜になっても、必ず朝が来ると信じているように。

特に教員は長い人生の一瞬しか関わることができません。

確かにそのときは生徒はできていないところがたくさんあるかもしれませんが、それでも大丈夫だと信じるということです。

きっとこれからもいろんな困難がその生徒にやってくるだろうけれど、絶対大丈夫だ、と信じることです。

 

よく言われるのが、信用と信頼の違いです。

ざっくりいってしまえば、信用は相手の行動が関わってきます。

信頼は、相手は関係ありません。

相手を信じるという自分を信じられるかどうかです。

 

ということで、自己肯定感が低い生徒とどう関わればいいのか、という問いでしたが、なにか正解があるとは言えません。

でも、低かろうが高かろうが、この3つを常に大切にしていきたいと私は思っています。

 

次は、叱る、褒める、勇気づけるの具体的な例について・・・・つづく・・・・