国語を専門としてやっていない自分としては、「なるほど~」の連続だった。
今思い出しても、「一体なんだったんだ、国語の授業は・・・」ということが多い。
ひたすら暗唱させられた古文。
直喩、隠喩、倒置法・・・などの用語をただひたすら覚えさせられたこと。
しかし、ここに書かれていることを読んでいると、そのどれにも意味があり(当たり前なのだけれど)、その目的がある。
「そうだったのか!」と思うことがたくさんあった。
実際に私が教えてもらった先生が、そういった目的や意味を持って教えていたかどうかは今となっては不明だが(苦笑)
この本は「義務教育で培う国語学力」ということだけれど、大人がこの本から学べることはとても多いと思う。
言語技術として、
「話すこと」「聞くこと」「書くこと」「読むこと」の基礎となることが書かかれていると思った。
変なプレゼンテーション講座にでるよりも、ここに書かれていることをしっかりとやることで、十分にそのスキルはあがる。
ただ講座にでて、人の話を聞くよりも、ここに書かれていることを踏まえて聞くことで、その充実度はあがる。
ただ溢れる情報を鵜呑みにしていくのではなく、「読むこと」について学ぶことで、溢れる情報に飲み込まれなくなる。
そんな風に思った。
そして、果たしてこの本をベースにして授業をつくったら、どのようになるのか?という好奇心が湧いた。
私も含めて、この本に書かれていることを身に付けているとは言えない大人がたくさんいるような気がする。
大人向けに授業をやってみても面白いかもな、と思った。
小学校の先生がどのように国語の授業を組み立てているか知らないが、もし授業づくりに困っているのだとしたら、ぜひ読んでもらいたい。
きっとこの本に書かれている10の原理に基づいて授業を組み立てるだけでも、全然違った授業になると思う。
しかし、まずは自分がトレーニング(笑)