今回はパート2
基本方針は
「Connecting before correcting」
注意を刷る前に信頼関係を築こう!
では、なにをすればいいか。
1・共感
アドラーの言葉で、「相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じる」というものがあります。
では一度、本当に相手の立場というものになってみましょうか。
最近、子どもと問題があって、どうにかしたいな~いう方いますか?
こんなことをやろうと思います。
~エンプティーチェアを私が簡単に実演~
ただ、みんなの前でやらなければいけないので、無理にとはいいません。もしやっていただけるならとてもありがたいです。
もし無理なら、ほかのもも考えいますのでね~。
お一人にご協力いただいた。
これがなんとも素晴らしい! 女優かと思うほどの迫真の演技。
もちろん正式にやっているわけではなく、こんな感じでやるんですよということで。
エンプティーチェアについてはこちらをどうぞ!→エンプティーチェア
そして、どうでした?子どもの立場になってみて、自分の声はどう感じましたか?
「まったく聞こえませんでした。私の声は雑音にしか聞こえませんでした。」
もちろん普段も自分の話が伝わってないな~と思うこともあるかもしれませんが、こうやって体感するとまた違った感覚だと思います。
そして、これからどうするかは自分次第ですね。相手はまったく聞いていないということが分かったわけです。これからどうされますか?
2・尋ねる
自分が興味を持っていること、得意なことを純粋に聞かれると、よい気分になるし、関係もよいものになる場合が多い。
実際に体感してもらいたくて、いろいろ聞いてみた。
今、知りたいことはなんですか?「ダイエット」という返答。
だれかダイエットに成功した人いますか?と聞いてみたけれど、さすがに恥ずかしいというものあってだろうけれど、挙手はなし。
いくつか聞いてみたけれど、あまりよい事例がでなかったので、
もし自分が困っていたとして、それを克服した人がいたとして、その困っている人が、克服した人に純粋に質問したら、質問された方としてはうれしくないですか?ということを投げかけてみました。
雰囲気としては分かってもらえた感じでした。
だから、素直にいろいろと子どもに聞いてみればいいと思いますよ。ただ、これはちょっと間違えると、ただの誘導尋問になりやすいので、ちょっとトレーニングがいるかもしれませんね。
3・その子どもにとってのベストを考える。
学校からとか、身内からとかいろいろと言われてしまって、窮屈な思いをしてしまうこともあるかもしれません。
でもやっぱり子どもが笑顔でいられるってことでいいんじゃないかと思うんですよね。
いろいろ考えてしまうのはわかるんですけどね。見栄も恥も外聞も捨てて、本当に子どもにとってのベストを考えた上での行動は子どもに伝わるんじゃないかと。
4・勇気づける
様々な心理学の考察のなかで、人はプラスの気持になったときに、自ら変わろうとするという結果がでています。
私もそう思っています。データはダイジだとは思っていますが、わざわざデータを取らなくてもいいんじゃないかとも思います。
だって、人が成長していくときに、罰や恥、脅しで成長すると思っているなんて、そんな残念なことないと思うからです。
ただ、これは残念ながら、この結果を信じない人がたくさんいるということです。
ここは保護者の皆さんだけではなく、先生にも聞いてほしい!!!
この罰や恥、脅しで人の行動の変化を促すって、結局やっていることは、〇〇ザと変わらない。
「わかってるよな?、やらなかったらどうなるか!」というやつです。
それを普通に使ってしまう社会ってどうなのかって思います。もういい加減やめましょう。学校でも家でも。
では、どうすればいいか?
ここでは勇気づける、という言葉を使いました。今日は短い時間なので、そこまで解説することはできません。
ひとつだけ。
それは「見止める」ということです。
普段、当たり前に流れていってしまっている日常の行動を、止めて、見る。そして、伝えるということです。
ご飯を食べた、とか、学校がんばっていった、とか。
今日は疲れてるの?とか。
当たり前にできていることはスルーしやすいです。
だから意識的に、止めて、見る。
「見止める」といった感じです。
なにかできたから褒める、とかそういう話ではないんです。
また、ある調査では、人は注目されると、注目されている行動が増える、とも言われています。
ですから、勉強していないことに注目すれば、勉強しない時間が増える、ということになりますよね。
ミスを指摘すれば、ミスが増える。
私の経験上においても、これはほぼ当てはまると思います。
ただ、これも、当てはまるかどうかというよりも、できていないところばかりを相手に伝える人にはなりたくない、というところがあります。
最初はなかなかなれないかもしれません。
もしかしたら、何も言わないということが勇気づけになるかもしれません。
でも、ふとした瞬間に、当たり前に行われていることを伝えてみるといいかもしれませんよ。
つづく・・・