「一尾さんはリアリスティックですよね。」と言われたことがある。
確かにそうだよな~
学校を創るときも、
教育手法はまぁなんでもいい(どんなものだって良い点も欠点もある。)
いかにみんながよいと思う理想の教育というよりも、
「とにかく現実として、食っていけなっきゃ仕方ないだろう・・・」
と思って作ったもんな。
「好きなことばっかりやって、それこそ理想なんじゃないか?」と思う人もいるかもしれないけれど、
私としては、どの教科もまんべんなく学んで、糧にしていく、というほうが理想のような気がする。
また、5年後とかそういうことも考えなかったしな。
たしかにいずれとは思っていたけれど、今現実に困っている子どもに対してできる限りのことはしたいな、と思ってたし。
今やっている塾も、今このときも学校で困っている子どもたちがいるからやっている。
自分の理想を達成するまでの期間、その子たちに対しては、何もできないってことになるのがいやだった。
だから、自分の理想の教育なんていうことよりも、さっさと作れる自主学校瀬戸ツクルスクールのような形にした。
その「今」に対応できるということが、自分にとっての「誠実さ」だな、と。
理想だけを語るのは簡単。
理想だけを望むのも簡単。
現実だけ語るのも簡単。
現実を批判するのも簡単。
理想を語りつつ、今目の前のことにどう向き合っていくか、ということを日々大切にしたいな、と思ったんだよな~。
そのひとつの答えがツクルスクールのやり方ということに。
いろいろな教育手法があるけれど、
「で、それ、今すぐできるの? いつ実現できるの?」
って思うこともあるし、できたとして、
「続けていけるの?」「それって食べていけるの?」
というところもあったりして。
教育を教育の現場だけのことしか考えず、理想を追求する平和で安泰な時代ではないんじゃないかな~と。
「で、この子たちはここで学んだことで食っていけるのか、実際。」
ってことを基本に考えなきゃいけない時代だろうなと思っている。