バスルームテクニック

第11章 まとめ

この本で説明されているほとんどの原則は、その原則に対する、理解・基本コンセプトの応用・大人の態度を必要としています。

それらをすべてまとめると、子どもたちが人生を通して彼らに必要となる性格の発達を手助けするための素晴らしい道具箱を手にすることができます。

すべての子どもに効果のある関わり方は一つではありません。

だから、たくさんのオプションがあることで子育てがしやすくなります。

この章で述べるツールは、今までの章でも話し合われてきた内容です。

この章では、あなたは、課題に対するしつけと、いくつかのツールをいっしょに使う価値を踏まえた上で、大人と子どもの関わり方の新しいを見つけることができるでしょう。

バスルームテクニック

落ち着くためのポジティブタイムアウトの価値は今までに何度も触れてきました。

「クールオフ」の目的は、あなたが爬虫類脳にアクセスして、その対立を解決する代わりに、理性的な脳にアクセスできるようになるまで待つことだということを思い出しましょう。

そして、その場から離れる方法はとても助けになります。

子どもにタイムアウトを取らせるという考えの代わりに、親がその場から離れるということは非常に有効です。

その場から離れる前に、子どもにあなたのプランとなぜそうするかという説明しましょう。(幼い子供はあなたの言っている言葉ではなく、行動から学ぶでしょう。)

その説明は家族会議や個人の判断で行われます。

あなたは子どもたちに言います。

「私はカッとなってしまったときは、落ち着いて、一緒にお互いを大切にしながら、解決策を見つけられるようになるまで、その場を離れるからね。」

これは子どもにとってとてもよいモデルとなります。

親が落ち着くためにその場を離れていく適した場所はトイレです。

ドライカースはバスルームテクニックと言っています。

彼がなぜトイレを提案したかというと、家中のなかで、唯一鍵のかかる場所だからです。

もしあなたがトイレで落ち着くための時間を過ごさなければならないのだとしたら、漫画や雑誌、音楽を聴けるようにしてできるだけ心地よい空間にしておきましょう。

もちろんこれは冗談ですが、重要なことはお分かりだと思います。

 

シャワーを浴びたり、散歩に行ったり、もし子どもを見ててくれる友達やパートナーがいる状況であれば、ショッピングにいったりすることを好む親もいます。

 

事前にサインを決めておくこともよいでしょう。自分の髪の毛を大げさに引っ張ってみたり、バッテリー切れだと自分の腕を軽くたたいてみたり、ピースサインを点滅させてみたり。

 

敬意ある姿勢はクールオフタイムを使うときにとても重要です。

あなたはこのように行ってみてもいいかもしれません。

「私は自分のケアをするためにタイムアウトが必要です。気分がよいときのほうがよい関わりができることを知っているからです。」

子どもたちにあなたは子どもたちから逃げるのではないということを確認しましょう。

そうではなくて、人というのは、気分がよいときのほうが、問題解決をするときに敬意を払いつつ、協力をしながらできるということを知っているので、自分自身をケアするのだということを伝えましょう。

 

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