コツコツ訳しています。今回で第5章が終わりです。全14章です。
そのほかのフォロースルーをするときのヒント
フォロースルーは事前にあなた自身、そして、子どもも事前にトレーニングしておくと、とても簡単になるでしょう。
子どもと、合意にいたった行動をやり遂げるために必要なステップを事前にいっしょに考える時間を使うことは、フォロースルーを行うことをとてもスムーズにしてくれるでしょう。
途中で新しい決まり事をやろうとしたくなるかもしれませんが、まずは最初のことをやり通しましょう。
最初に決めた通りにスタートさせ、終わる必要があります。(家族会議や事前に決まっている問題解決セッションのときだけが、変更の機会ですが、大切なことは正式に決まり事が変えられるまでは、ちゃんとやり抜くことです。)
フォロースルーに脅しは使いません。
子どもに約束事をやらせるときだけ、あなたが力を使うことを許されます。
それがお互いにとって気持ちのよいものです。
一旦このフォロースルーの習慣が身に付けば、物事がうまくいかないときに、ユーモアのセンスを使うことができるでしょう。
フォローするは、あなたと子どもの関係を豊かにするとても素晴らしいやり方なのです。
フォロースルーは反応的で考えなしに行動する代わりに、主体的で思慮深い人になることを手助けしてくれます。
一旦あなたが、子どもは子どもの優先順位があると理解できれば、たとえあなたにとって必要性があり、子どもにとって必要ではないことに子どもが従わなければならず、それに対して反抗してきたとしても、彼らの反抗的な態度が、怠けだったり、思慮深くなかったり、無責任だと思う代わりに、かわいく、愛らしく、普通に感じることができるでしょう。
フォロースルーは、楽しく、手品のように楽しいものなのです。
覚えておきたいポジティブ・ディプリンのスキル
1・あなたが子どもを勇気づけ、やる気にすることができます。そして、それはあなたが子どもにやってもらいたいことをやらせることとは違います。
2・ユーモアや担保、取引をする、物事にいっしょに取り組むことは、子どもたちを前向きなやる気にさせるやり方です。
3・子どもたちに約束を守ってもらうために有効なやり方はフォロースルーです。
はじめのうちは、なかなか大変かもしれませんが、よりよい習慣を身に付けるために、親も子もトレーニングすることで、その価値は日増しになっていきます。
4・4ステップ、4つのワナ、フォロースルーをうまくいかせるための4つのコツを何度も何度も読み直してみてください。
なぜなら、それらは親として普通にする反応ではなく、人としてどのように接していくかということですから。
5・フォロースルーをするときは、最初の締め切りを決めておかなければなりません。最初のうちは、あなたがそこにいないと、長い間それが続くことは難しいでしょう。
6・もしフォロースルーをすることが大変で、弱音を吐きそうになったり、不満をいいたくなったら、その代わりに、どれくらい自分が小言を言ってきたかということを思い出してみてください。
あなたに関しても、子どもに関しても、小言をいう効果についてメモをとってみましょう。そして、実際に小言をいうことで、物事がどれくらい成し遂げられたかをチェックしてみましょう。私たちはこれを、リアリティチェックと呼んでいます。
7・フォローするは、あなたの口数を少なくするでしょうし、子どもがより聞く耳を持つようになるでしょう。
8・事前の準備することをためらわないでください。
友達と事前に練習してみてもよいでしょう。いつでも“プロセスの中で、子どももあなたもエンパワーメントする”というMP3のデモンストレーション動画は、いつでも見ることができます。(それらはポジティブ・ディシプリンのHP www.positivediscipline.com にあります。)
9・私たちは、子どもと契約書を作ることはお勧めしていません。
お互いに気を付けることができるような注意書きがあれば十分に尊敬の念に満ちた関わりになりますし、効果的でもあります。
契約書を用意するということは、あなたは子どものことをクライアントや助言が必要な人として扱うことになります。
実践編
1・あなたが子どもに小言をいっている状況を考えてみましょう。(ベッドルームにある汚い皿、部屋中にある脱ぎっぱなしの服や靴や出しっぱなしの本、におってきているペットのかごなど)
2・4つのステップ、4つのワナ、効果的にフォロースルーを行う4つのヒントを参照にして、一週間、状況を作りあげて、フォロースルーに取り組んでみましょう。
あなたが小言をいいたくなったときはいつででもこの章を読み返しましょう。(この本はおそらくよく使われている状態になるでしょう。)