ポジティブディシプリン 子育てツール2
選択肢を提示する
「歯を磨いて!」
「お風呂入って!」
「洗濯物出して!」
「ゲームやめなさい!」
などなど、子どものためだと思って、ついつい言ってしまいませんか?
そうやって言われてから子どもがそれをやったとしても、子どもには「自律」の力は付きにくいでしょう。
それに対して子どもが反抗してきたら、もともとの目的はどこかに消え失せて、ただの権力闘争になる可能性もありますよね。
では放っておけばいいのか?というと、それは甘やかし、放任となります。
快・不快が判断基準になりがちな幼児や低学年に、すべてを任せてしまうのもどうかと思うわけです。
しかも、たとえば虫歯になってしまえば、みんなが残念な結果となってしまいます。
そんなときに使える子育てスキルのひとつ、
「選択肢を提示する」
前回のサイレント・シグナル同様に、話し合って合意があれば、そのほうがよいでしょう。
ただ、前提としてその行動を「やる」と合意していた場合だとしても、やっぱり忘れてしまったり、やりたくないなぁと思うときがあるわけです。
そんなときに使えます。
たとえば、歯を磨くことを嫌がったとします。
事前に子どもにはなぜ歯を磨く必要があるのかを話していて、子どももOKとなっている状態。
母:「歯、磨こうか」
子:「え~~」
母:「歯、磨くよ」(笑顔で毅然とNO 怖い顔して言う必要はありませんw)
母:「ママといっしょに磨く? 一人で磨く? アンパンマンといっしょに磨く?」
という感じです。
もちろんこれでどうなるかはわかりませんが、ただ「磨きなさい!」というよりはベターなことは多いです。
実際にやるとわかるのですが、少なくとも「ちょっと考える」ということをやります。
そして、そのなかで「選んで決める」という行動が発生します。
このスキルは、子どもの年齢、信頼関係、合意などといったことを考慮することで、最大限の力を発揮しますが、少なくとも、ただ押し付けるよりは「自分で考える」「自分で決める」という力を育むためのスモールステップの一歩となる可能性はあります。
また、事前に考えておけば、選択肢を考えるときにちょっとしたユーモアを交えたりすることもできます。
特に小さいうちは、楽しさは大事ですしね。
なかなか一人で楽しい選択肢なんて考えられない・・・もちろん私もそうです。
でも、みんなで考えればできます!
そんなことを学べます。
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選択肢を提示する 音声版