訳してます。
第14章 あなたが思春期の頃に解決できなかったことを自分の子どもに重ねていませんか?
あなた自身の育ち直し
思春期の子どもと関わると、あなた自身の思春期のころの解決できなかった課題が浮かび上がってきます。
あなたが思春期の頃になんとかできなかった「何か」はまだあなたの意識の届かないところに潜んでいて、その機会を待っていたのです。
それは水面下にあったとしても、思春期の子育てに影響を与えます。
あなたが思春期のころの思い出は、あなたの今の満たされていて、豊かな人生を支えているだけではなく、思春期の子どもと関わるときに、あなたをつまづかせる石を創り出すことが、しばしばあるのです。
あなたの子どもの思春期は、あなたが当時取り組めなかったことにもう一度取り組むよい機会となります。
あなたは思春期の子どもと関わることで、とても大きな恩恵を受ける経験することでしょう。
あなたはより効果的な子育てをできる大人になりますし、共感的で、子どものことをより理解し、あなたの中にいる思春期のころの自分を癒すでしょう。
もしあなたが、思春期の子どものやることに対して、なにか思うところがあるとしたら、それは、あなた自身にまだ取り組むべき思春期の頃の課題があると考えても、それほど的外れではないかもしれません。
例えば、力、セルフイメージ、身体的イメージ、親密な関係、友人関係、親との関係、そして、自立。
ここに、あなたがどんな課題を抱えているか考えることを手助けする簡単な質問があります。
13歳~18歳のころ、どこに住んでいて、どこの学校にいっていたのかを思い出してみましょう。
そして、そのころの自分になって、次の問題にYESかNOで答えてみましょう。
・あなたはあなたを信頼していましたか?そして、あなたは自分自身の手で自分の人生を切り拓けると知っていましたか?(力)
・あなたはあなた自身についてOKを出せていましたか?そして、自分の居場所があると感じられていましたか?(セルフイメージ)
・あなたの身体的特徴に嫌な気持ちを持っていましたか?(身体的イメージ)
・あなたは男友達、女友達はいましたか? デートはしましたか? 異性に対して偏見を持っていませんでしたか?あるいは同性に対して。(親密な関係)
・あなたは楽しく時間を共にできる友達がいましたか?(友情)
・親を信頼していましたか?大人の手助けや知恵が必要だと感じたときに、相談しにいけると感じていましたか?(親子関係)
・あなた自身の決断を自分の意志で決める自由がありましたか、それとも、あなたの周りの大人にあなたのやることを決められたり、監視されたりしていましたか。(自立)
【今日の一冊】
教育について、一体なにをしたらいいのだろうか、ということを考えるようになって、そんなときに行動するなかで出会った本。
この本がなければ、今の私の活動はなかったでしょう。小学校で実践をし、この本を書いてくれた渡邊先生には感謝しかありません。