武田信子先生の教育のリアリスティック・アプローチ
-学習者が自分の文脈で考え始める状況を創る
【動画のリフレクション】
興味深かったことが、武田先生が自分の動画を観て、それに対して、自分がどういう状態だったかを振り返り、それが字幕に解説としていれられているところ。
まさにリフレクション。
自分の講座を観るということは、ある種、拷問に近いところがあるが(笑)、それでも十分にやる価値はある。
アクティブ・ブレインの講師へ向けたトレーニングでも行ったな~。
でも、しばらくやっていないので、今度自分の講座の振り返りをやってみてもいいよな、と思った。
メタ認知。
自分のことをどう捉えられているか。
ここがないと、次へのステップがわからないもんな。
【教育現場に対するメッセージ】
次に印象深かったのが、教育現場に対するメッセージ。
よかれと思ってやっていることが、虐待なのではないか?
嫌がる勉強を無理やりさせ、できなければ低評価という罰を与える。
これは虐待の構図と変わらないのではないか?
これは先生が臨床で、鬱になったり、精神的課題を抱えた子どもたちに直接接してきたからこそ、先生たちに考えてもらいたいということだと思う。
だからあえてこうった強い言葉を使っているところもあると思う。
私もそう思う。
とにかくもう一度その価値観や信念、信じてる哲学を考え直す必要があるのだと思う。
そこを先生はさぼってはいけないと思う。
そして、このことは新聞が取り上げずに、「省く」ということをもおっしゃっていた。
これもまた課題だと思う。
新聞媒体が切り込まず、だれが切り込むのか、と思う。
もう記者魂みたいのはないのかな・・・ そういうものすら削いでしまう学校教育といえるのかもしれない。いや、社会なんだろうな。
【ミクロレベル・メゾレベル・マクロレベルでの対話】
最後は、ひとつ前の内容の続きとなるが、教師ー生徒間の研修だけやっていても仕方がないということ。
教師ー地域間、また、教師ー社会、経済、政治、国家レベルというところでの対話を真剣にしていかなければならない時代ではないか?
教師ー生徒の研修やリフレクション・・・ミクロレベル
教師ー地域間の対話やリフレクション・・・メゾレベル
教師ー社会、経済、政治、国家レベル・・・マクロレベル
30年前とは比べ物にならないくらい世の中は変化している。
水はペットボトルで飲むようになった。
電話は固定電話から携帯へ。
インターネットは言うまでもなく。
テレビもアナログからデジタル。
学校に身近な塾だとしても、集団から個別へ。
経済の衰退。
会社構造の変化
挙げだしたらきりがない。
そういった背景のことを考えることなしに生徒ー教師だけの世界で研修やリフレクションをしていると、
「学校に適応すればするほど、これからの社会で不適応になる」といういびつな形になってしまう。
学校教育を学校だけに任せていてはいけないと強く思う。
本気で大人も子どもも考えて、対話して新たな教育を創り上げていかなければならないと思う。
そんな強い思いを感じたDVDだった。
3月25日に、まさにこういったことをやる。
私も含めて、そういった「対話」をしたことがないことが多いから、まずはどうやってやっていくのか?ということに対して、なにかヒントになるようなものにしていきたい。
ぜひいろいろな立場の人に参加してもらいたい。
一尾塾 2017年度 募集状況
→http://www.ichiojuku.com/?p=4326
今後の講座日程
2017年1月13日(金) 10:00~11:30 絵本で育てる共感するココロ
2017年1月14日(土) 10:30~12:30 アドラー心理学入門@亀崎(半田市)
2017年1月19日(木) 10:00~11:30 母親講座「なぜ子どもは叱られると分かっているのに’それ’をするのか?」
2017年1月31日(火) 10:00~11:30 「勇気づけて躾ける」読書会
2017年2月11日(土) 10:00~11:30 新中1向け 中学生の勉強のやり方講座
2017年2月25日(土)26日(日)アクティブ・ブレイン・セミナー・ベーシックコース
2017年3月5日(日)12日(日) 10:00~19:00 アクティブ・ブレイン・セミナー ベーシックコース
直接お電話、メールでのお申込みも受け付けています。
090-9898-2285(月~土 10:00~21:00)
ichiojuku@lake.ocn.ne.jp
ご不明な点などがございましたら、いつでもご連絡ください。