今日は愛知たいよう幼稚園で保護者の方に講座。
昭和を感じるとても素敵な場所でした。
まず最初に簡単に自己紹介。
今回は、お母さん同士はそれほどお話されたことがない方もいるようだったので、お母さん同士で自己紹介。
いつものように、まずはトーキングスティックの説明。
話し手は安心感を持つことができるし、自分の存在を感じられる。
聞き手は、どこをみればいいか分かりやすいし、いずれ自分も回ってくるという安心感もある。
などなど、いろんな要素がありますよ~、などなど。
よくよく考えると、ここだけでも45分くらいの授業ができる気がするwww
そして、いつものように名前覚え要素も取り入れて、自己紹介。
好きな色や好きな食べ物も追加して。
このあたりもちょいちょいコミュニケーションのコツなどを取り入れつつ行った。
また、これからの学校教育についてのお話も少し。
と、自己紹介とアイスブレイクが終わった所で、
質問です!
さぁどうしますか?
各グループで話し合い・・・・
そして、それぞれのグループの意見を交換。
なにが正解というわけではないですが、例えば、
A「貸してください」っていうんだよ、という場合と
B「貸してくれる?」っていうんだよ、という場合
この2つには違いがありますが、子どもはこの違いから、どんなことを学ぶと思いますか?
はい、話し合って~!!
はい、ありがとうございます!ではどんな違いが生まれると思いますか?
・Aはあんまり相手のことは考えなくていいということを学んでしまうかもしれない。Bは、相手の状況を確認することが大事なんだということを学んでしまうかもしれない。
などなどの意見がでました。
何が正解というわけではありませんが、Bのほうが、相手を思いやる気持ちが育ちやすいかもしれませんね。
もちろんこの直接的なやりとりのなかに、そういったことは含まれていないかもしれませんが、意図していなかったとしても、そのように伝わってしまうことがあるかもしれませんよね~
でも、意図していないのに、子どもが勝手に学んでしまっていることって結構ありませんか~?
一番真似してほしくないところを真似していたり、ふと聞こえてきた他の人への注意の仕方が、自分そっくりだったりwww
言ったことは全然やらないのにねwww
そして、結構威力があったりしますよね~
こういう意図している、いないに関わらず子どもが学んでしまうことについて、学校教育ではこんな風にいったりするんですよ~
ヒドゥン・カリキュラム(隠れたカリキュラム)
「教育する側が意図する、しないに関わらず、学校生活を営むなかで、児童生徒自らが学びとっていく全ての事柄」(文部科学省)
「潜在的教育効果。直接的な発問や指示以外のところで、教師はさまざまなメッセージを子どもに伝えていることがあります。こうした直接的に見えにくい教育効果の総称」(ヒドゥン・カリキュラム入門 多賀一郎著)
では、この場面では、どんなヒドゥン・カリキュラムがあると思いますか?
・よく授業時間が伸びる。
・机の上が汚い
・お願いしやすい子にばかり頼む。
さて、それぞれのグループで考えてみてもらえますか~??
はい、発表お願いしま~す!
・約束は守らなくてもいい
・整理整頓は大切ではない
・私は信頼されてないのかも・・・
ありがとうございます。確かにそういうことを感じる可能性はありますよね~
でもきっと、先生は一所懸命授業をして、内容を伝えようとしているわけですよね。でも、意図しないところで子どもたちは学んでしまっているかもしれませんよね。
などなどなど・・・それぞれの事例に対して、みなさんの意見がでました。
さて、今は学校でしたが、ご家庭でもこういうことって結構あったりしませんか~?
全然意識していないのに、子どもが勝手に学んでしまっていること。
賞罰で言うことを聞かせる
親が選ぶ
決めつける
責める
などなど。
それぞれ細かいところはあると思いますが、全体として、自分には能力がないんだという「無力感」を学んでしまう可能性がありませんか?
「学習性無力感」
こういうところで無力感を学習させておいて、うちの子、なかなかやる気がでないんですって。
もちろん親はよかれと思ってやっているところがあったりします。
でも、薄々気づいたりしていますよねwww
もちろんプラスのものもありますよね。
大事なことは落ち着いて伝える
謝る
話し合う、相談する
感謝する
これらは、自分は対等な人間として認められているんだ、ということや自己有能感を学ぶかもしれませんね。
このように、私たちは生活のなかで、意図的に行動することも、知らず知らずに行動しているいこともありますよね。
そして、それらは善かれ悪かれ子どもたちは、そこから何かを学ぶということです。
いや~ ぞ~~っとしますよねwwww
では、知ってか知らずかとっている、その行動。
それを変えるためにはどうしたらいいでしょうかね。
こんな考え方はどうでしょうか?
ABC理論というものです。
つづく・・・