「さっさと宿題を終らせなさい!(終わらせたら?)」
これ、禁句ですw
私もかつてはよく使っていました。
いや、今もたまに何気なくいってしまいそうですw
いつからこう言うんでしょうね。
少なくとも低学年のうちはあまり言わないような気がします。
もちろん、様々なパターンはあるかと思います。
次の行動が迫っているのに、なかなか取り掛からない状況での「さっさと終わらせなさい!」
はやく自分のやりたいことをやりたい!と思っている子どもに、「さっさと終わらせたら?」
ここには、命令と提案の違いはあるものの、共通するところ「さっさと」があり、そこが同様にこんなことを伝えてしまっている可能性があります。
「勉強なんて、時間をかけてやるもんじゃない」
時間=命ですから、命を使ってまでやるほと大切な事じゃないってことになります。
もちろんそんな意図は伝えようとは思っていないわけですが、よくよく考えてみるとそうなるわけです。
いや、いいんです。本当に勉強なんて大事じゃないと思っているのであれば。
問題なのは、そうやっていっておきながら、
「いつも勉強は後回しなんです。」
とか、
「全然勉強のやる気がないみたいなんです。」
というね。まったくもって矛盾しているわけです。
でも、よくよく考えないと、そんなメッセージが伝わるかもしれないなんて、思いつかないかもしれません。そういう私もそうでした。
「さっさと」というところにはさらに弊害もあります。
「さっさと」やると、いい加減になりがちです。
終ればいい、ということになり、内容は二の次になります。
さらに、間違いも増えます。間違うことは気持ちいいことではありません。
だから、もう一回やろうという気にはなりません。
つまり、「さっさと宿題(勉強)終わらせなさい。」という言葉は、
勉強は大切ではありません、ということを伝えてしまう可能性があるだけではなく、いい加減な取り組みにより、なにも理解せずに終わってしまうということ、そして、次もやろう!と思える気持ちも削ぐ、という可能性もあるわけです。
そもそも「勉強」は子どもの課題なので、親がどうこういったところで、本人が自覚しない限り、そうそう変わりません。
変に踏み込むと、勉強=親がうるさい、という構図になってしまい、うるさい=嫌、になり、勉強=嫌、になるという悪循環。
それでも何か伝えたいと思うのであれば、せめて「さっさと」という言葉はやめて、
「ゆっくり、正確に、気持ちよく宿題やったら?」
といってみてはどうでしょうか。
もちろん終わるかどうかはわかりませんが、その結果はどのみち本人次第なのです。
でも、すくなくとも、「さっさと」というよりもマシだと思います。
まぁそうやってさっさとやらないと終わらないような量の宿題を出すということも問題ではあるのですが。