コミュニケーションスキルを改善しよう

第7回 ポジティブ・ディシプリン

第1章 ポジティブ・ディシプリンとは?

コミュニケーションスキルを改善しよう

本文より:情報を与えることは親の仕事のうちの一つではあるけれど、もっと大切な事は、子どもに子ども自身のことを考えて学べるように助けること。これは、親が今までとは違った新しい「耳」をもつことでもたらされます。

聴くことは、親が学ぶなかで、最も難しいコミュ二ミケーションです。あなたがよりよい聞き手になれば、子どももより考える子どもになるでしょう。

コメント:そう、実は「聴く」ということが一番難しいとはまったくもってその通り。これは親子関係だけではないよな。

 

本文より:好奇心による問い

ほんとうにたくさんの親が子どもに、何が起きたのか、なぜ起きたのか、子どもたちはどう感じるべきなのか、どうするべきなのかということを子どもに言い過ぎます。

「言うこと」は子どもの智恵や判断のスキル、一貫性のスキル、責任のスキル、そして、失敗を学ぶためのよい機会にできる素晴らしい贈り物を奪い取ります。

子どもたちにあれこれいうと、考え方ではなく、考えることを教えます。

考え方ではなく、考えることを教えることは、同調圧力やカルト、ギャングの存在する現代社会において、とても危険です。なぜなら、批判的に物事をみるのんではなく、ただ一方向を見るだけの人になってしまうからです。

覚えておいてもらいたいのは、なぜ、なに、どんな?という質問は、純粋に子どもの考えていること、感じていることを知りたいと思っているときだけ適切なのです。あなたが、聴こう!という準備ができるまでは尋ねないようにしてください。

 

コメント:あとからも出てくるけど、あれやれこれやれっていってしまうと、子どもが言われたことしか考えなくなってしまうし、そこに親に操作性がでてきやすくなるってことなんだろう。

 

本文より:あなたは、次のように問いかけることで、子どもの考える力を育めます。

何が起こったの?

なぜ起こったとあなたは考えているの?

それについてどう感じているの?

今回のことを次に生かすとしたら、どうしたらいいと思う?

 

次の例は、自転車を盗まれた8歳の子どもに、説教する代わりに、問いかけている、という場面です。

ジャニータは泣きながら家に帰ってきました。

「私の自転車が見つからないの。だれかが盗んでいっちゃった。」

母:それは残念ね。すごく動揺しているようね。何があったか教えてくれる?

ジャニータ:サリーの家の前に自転車を置いておいたの。でも、ないの。盗んでいった人本当に嫌い。本当に意地悪!

母:本当ね。世の中の人をみんなコントロールできたらいいのにね。そして、みんないい人にできたらいいのにね。

ジャニータ:本当にそう!

母:ほかの人はどうにもできないから、これから自分の持ち物を守るためにどうしたらいいか考えてみない?

ジャニータ:ええと、自分のものを置きっぱなしにしない。

母:今回のひどい出来事から大切な事を学んだように聞こえるわ。あとで、これから別の自転車が必要だということについて話しましょうね。そして、こんなことがもう一度おきないようにどうしたらいいか考えましょうね。

ジャニータ:今じゃだめなの?

母:今はお母さんもあなたも動揺しちゃってるからね。落ち着いて話せるようになるまでどれくらい時間がかかると思う?

ジャニータ:明日はどう?

母:私は大丈夫そうよ。

 

コメント:自分だったらと考えると、こんなやりとりはできなかっただろうな。どこに置いておいたの?とか、だれといたの?とか、いろいろ聞いちゃうだろうな~ まぁそういうこともまずはしなきゃいけないところはあるだろうけれど。自転車、安くないし(苦笑)

 

本文より:子どもがなにか言ってくると、時には自分自身を守りたくなったり、自分自身を納得させようとしたくなったりして、子どもはどう感じるべきか、とかどうやって問題を解決するんだ、という説教をしてしまいがちです。

この問題に飛び込んで、巻き込まれる前に、これを、子どもが考えることができて、自分の感情に触れるためのよい機会だと捉えてみてください。

あなたは、それについてもっと教えてくれない?たとえば?ほかには?という問いかけをすることで、子どもをより深い思考へいざなうことができます。

子どもが言葉がでなくなるまで、ほかになにかある?と何度か聞くことは、助けになるでしょう。

あなたの直感を信じてください。

子どもは、しっかりと聞いてもらえている、真剣に受け取ってもらえている、これは必要なことなのだと思っていれば、子どもはプラスの感情を持つでしょう。

こんな風に尋ねることもできます。

解決するための可能性をいっしょにブレインストーミングするために私の助けはいるかな?

でも、もし、子どもが必要ないといえば、助けることはやめておきましょう。

 

コメント:はい、おせっかいには気を付けます(笑)

 

次は、反映的な聞き方について・・・

Positive Discipline A-Z: 1001 Solutions to Everyday Parenting Problems (Positive Discipline Library)

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