第3章 座らないでやるマインドフル・エクササイズ
自分の歩行の動作について注意を向けてみたり、あるいは、相手の話や自分の話に注意を向けてみたり、といったこと。
全体的に「注意」というココロの筋肉を普段からどのように鍛えていくか?ということ。
「注意」を向けるということは、「大切にする」ということを実際の行動にしたものだと思う。
実際に完全に「注意」を向けられて話を聞いてもらえた時は、すごくうれしい。
この章を読みながら、先日参加したSTEPというイベントを思い出した。
そのイベントでは「インタビューゲーム」というものに取り組んだ。
相手の話を20分間聞く、ということを二人で交互にやり、その後、聴いた人が聴いたことをまとめる、という流れだ。
まさにここでは、「注意」を20分間向けるということをやっていたわけだ。
このゲームが終わった後、相手に対しての信頼はとても大きなものになったし、この時間をとても質の高いものだと感じた。
そして、きっとこの「注意」を向けるということが、「尊敬」ということにあたるのだろうと思った。
さらに、この「注意」を自分に向けることで、自分に対する「尊敬の念」、自尊心を育めるのだと思った。
また、このあと、
「集中した注意と開放的な注意」ということに関して書いてあった。
この2つが強さとスタミナだ、という話。
集中した注意。
これは通常私たちが使う「集中」ということだと思う。
勉強に集中する、とか、自分の好きなことに集中する、ということだ。
わき目もふらず、ということかもしれない。
虫メガネのような。
これが強さ。
確かにそう思う。
一方、「開放的な注意」
これは、様々な刺激を体全体で受け止めるというもの。
感受性を広げるといった感じか。
ちょっと例えが思い当たらないけど、「集中した注意」がぐっと一方向に向かっているとしたら、
目を閉じて、体を広げて、全身に感覚センサーを付けている感じか。
これがスタミナ。
アクティブ・ブレインでも「感受性が人間のエネルギー」という話をするが、まさにここが重なる。
そして、最後にこれらのトレーニングを続けるときのコツが書いてあった。
1・仲間を作ること
2・めいっぱいやらないこと
3・一日ひと息だけやること
こうやって少しずつでもやっていくなかできっと効果がでてくるだろう。そうしたら、それこそ開放的な集中を使って、存分にその良さを体感し、快感にしていく、という流れ。
THE・王道。
何かを気持ちよく続けるかというときは、いかに脳をうまくだますか、ということともいえる。
現代は、「注意」を引こうとする「情報」が雪崩のように日々訪れてくる。
16世紀ごろのイギリス人が一生かけて出会う情報を現代人は1週間で出会っているということも聞いたことがある。
もしこういった「注意」のトレーニングをせず、コントロールできなかったとしたら、その途切れない「情報」という濁流にのみ込まれて、訳が分からないまま一生を終えてしまう、ということも考えられる。
「注意をコントロールする」ということがどれくらい大切なことかということを示すために、以下の引用がされていた。
『そして、さまよう注意を自発的に繰り返し引き戻す能力は、分別や人格、意志の根源にほかならない。それなしでは、いかなる者も自分の主とは言えない。この能力を育む教育は卓越した教育だろう。』
今私が大きな課題だと感じている「当事者意識」ということにもつながる。
自分が自分の主であるのだということなしには、当事者意識は生まれないだろうと思うから。
本にはトレーニングの詳細が書いてあるので、興味がある方はどうぞ。
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今後の講座日程
【満員御礼】2017年1月7日(土)8日(日) アクティブ・ブレイン・セミナー・ベーシックコース
2017年1月13日(金) 10:00~11:30 絵本で育てる共感するココロ
2017年1月14日(土) 10:30~12:30 アドラー心理学入門@亀崎(半田市)
2017年1月19日(木) 10:00~11:30 母親講座「なぜ子どもは叱られると分かっているのに’それ’をするのか?」
2017年1月31日(火) 10:00~11:30 「勇気づけて躾ける」読書会
2017年2月11日(土) 10:00~11:30 新中1向け 中学生の勉強のやり方講座
2017年2月25日(土)26日(日)アクティブ・ブレイン・セミナー・ベーシックコース
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