教師教育学 第5章 実習生の個別指導:省察的な教師を輩出するための指導プロセス
省察的志向は、内的志向がある人にはだいたい受け入れられやすいが、そうではない外的志向の人が身につけるにはいろいろと手段も必要だし、たとえそうではなくても、指導者としてのスキルなどは必要
基本は1行為、2行為の振り返り、3本質的な諸相への気づき、4行為の選択肢の拡大、5試行
ここでは、それぞれの段階に必要な指導者のスキルや姿勢が書いてある。
まずは基本的なスキルとして、
学びのプロセスを促す方法:それぞれの局面で、欲求、思考、感情、行為の4分類に分けて考えてみる。
1行為:具体的経験を積ませる(学びのニーズを基に進めるスキルと新しい学びの目標に気づくようにするスキル)
2行為の振り返り:受容、共感、、誠実さ
ここでマズローの言葉「安心のニーズは挑戦のニーズよりも優先される」
変革のパラドックス(変革へのプレッシャーが逆に変革を阻止してしまっている。)
だからこそ上記の3つは不可欠。
また具体性を示すことも大切なスキル
3本質的な諸相への気づき
具体的な質問、向き合わせ、一般化、今ここの活用、物事の明確化への援助
4行為の選択肢拡大
選択肢を持てるようにすること、選択肢の拡大のためのガイドラインも書いてある。
5試行
ここは1つ目を変わらない。
そのほかのスキルとして、沈黙、長所を強調して活かす。
最後に指導者に欠かせない最後の重要なスキル
「実習生が自身の学びのプロセスとそれがもつらせん構造に気づけるようにするスキル」
ときには、学びそのものが省察の対象にならなければいけません。(メタ省察)
以上が第5章。
今まで知らず知らずのうちにやっていることもある。しかり、それは経験に基づいて創り上げただけなので、再現性が低かった気がするが、この部分を読んで、教師教育だけではなく、コンサルティングにも、人材育成にも、講座にも使える内容だと感じた。
なによりも、この目標が、「成長しつづける能力を身につけさせる」というものだからだろう。