言うだけじゃなくて、実行する。

ようやく読んだ。

最初の部分で、かなりの塾業界批判があるので、当事者としてかなり嫌悪感を持ったが、批判的に読み解こうと思ったら、それくらいのほうがいいかもしれない(笑)

苫野さんのパートは、苫野さんの単著やDVDを観ていたお陰で、自分の理解を再度確認できたという感じ。

リヒテルズさんのパートは、訳本しか読んでいないので、これが初めて。

きっと単著を読めば、今回疑問に思ったことに対しての答えは書いてあるかもしれない。

公教育をイチから考えよう

 

財源

ここに書かれていることは、きっと一定層の教師は分かっていることだろうし、やってみたいと思ったことがあるだろう。

しかし、それをやれるだけのお金がないのだ。

そこをどうしていくか?というところが一番の課題のような気がするが、そこについては何も書かれていない。

少し話題は逸れるが、お金つながりで。

塾を含む教育産業は所詮営利目的ということが書いてあった(批判するつもりはない。その通りだし、そこに大きな功罪があることも分かっている)が、大きな意味で学校も営利目的になってしまっていると思っている。

学校と社会は密接に関わっていると私は思っているので、もう少し広い視点(働き方など)で考えていかなければならないと思った。

 

私的論理

またここは財源以上かもしれない課題。

各個人、特に親の強固な私的論理だ。

自分が経験したきたことがベスト、ベター、あるいはワーストという、自分ごとの視点からなかなか逃れられない。

自分が経験したこと以外のことに対して強固な守りを固めている状態。

しかし、それが悪いわけではない。人は安心を求める以上、そうなるのが自然かもしれない。

それを打開するための具体的施策がいると思う。

 

ということで、わたしとしては、この本に書いてあるようなことをすぐに実践するとするならば、こんな感じか。

 

民間による公教育の創造

公教育がほぼ官教育になってしまっている現状を変えること。そのための民間による公教育の創造。

ざっくり言ってしまえば、民間が力を合わせて、今の自分たちの現状を踏まえた教育を創っていくこと。

おそらく国が何かを変えるのだとすれば、その体質上、先に何かをチャレンジするとは考えにくい。

まずは民間が結果を出して示す必要があると考える。

 

大人の再教育

また、親が教育機関の連携先だという当事者意識を持ち、まずは自分の持っている価値観を点検し、それが過去の社会ではなく、現代社会とそこからつながる未来それほど大きく離れていないか、ということを学び直す機会が必要であると思う。

 

働き方の提案

前述したが、教育というのは、社会に密接に関係している。特に「働き方」に関してはとてもその影響は大きい。

現在の「就職」に偏重しすぎた働き方だけではない「働き方」を提案する必要があると思う。

しかし、これは、若い世代は肌でそれを感じ取れてきているように思う。

それを妨げる大人の無意識的な価値観をどうにかする必要はある気がする。

 

と、いろいろ書いたけれど、今現在の社会の変化は本当に速い。

こんなことをいってられないような大きな社会変動があるかもしれない。

そんなことも含めながら、これからも考え、行動していく。

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