子どもっぽい考え方とは?

今日はママーズ4期生の日

ママーズは「クラス会議で子どもが変わる」とヒューマン・ギルドが出版している「アドラー心理学教科書」を読みながら進めている。

今日はなかなかおもしろかった。

 

・自己評価は、自分で評価するものだから、自分でコントロールできるはず。子どものころはできないかもしれないけれど、大人になっていれば、その評価の軸をかえるなり、ものさしを変えるなりできるはずなのに、それをしない。

・できないことやうまくいかないことに目を向けてもできるようにはならないし、やる気もでないとわかっているのに、そこばかり見ている。大人になれば、なんでもできるわけでもないし、うまくいかないことだってあるし、そこそこできることもあるし、うまくいくことだってあるという経験を積んでいるのに、そこに目を向けない。

・人の期待に応え続けることはできないし、応えようとすると疲れてしまうことを知っているのに、それをやめない。

・いろいろ経験を積んで、勝ち負けばかりにこだわったところで、それほどハッピーにもならないし、疲れると知っているのに、それを変えない。

・そこまでやらなくてもいいのに、と言われると分かっているにも関わらず、必要以上にがんばってしまう。

上記のようなことをしている人は、子どもっぽい考え方をしているということ。

 

子どもっぽい考え方というのはどういうことか。

子どもの頃は発達にしても、経験にしても未熟なため、なかなかうまくいかないことが多い。

大人になれば、違う結果を創り出すこともできるのに、そのときの経験をそのまま引きずって、「偏見」として自分に取り込み、それによって自分の勇気をくじいていく。

大人になったらもうできるはずのこと、子どものころのことをベースにして考えるということが、子どもっぽい考え方

 

~が苦手、というとき、こういう思考が往々にして働いているような気がする。

英語が苦手、計算が苦手、コミュニケーションが苦手、というとき、それは学生のころの記憶を根拠にしていることが多い。

別に子どものころの記憶を全て捨てろとか、そういうことをいっているわけではない。

自分がなにかをスタートするときや、しなければならないことになったときに、そこに縛られる必要はないじゃないかと思う。

 

大人になってからなら、英語だってわかるかもしれない。数学だってわかるかもしれない。子どものころよりは自分をコントロールできるようになっているわけだから。

コミュニケーションだって、いろいろなトレーニングがあって、やり方があって、それにきちんと向き合えばできる。

大事なことは「今ここから」だと思う。

先日講座をした高校生にもそんなことを伝えた。

 

大人になってからの「頭がいい」というのは、「今ここから、自分の望むものに向かって、正しく頭を使える人」

 

子どもっぽい考え方に基づいた偏見とはさっさとさよならして、今ここからどうしたらいいか、何ができるか?ということを考えることに時間を使えることが、大人の考え、ということになるのかな。