前回に続いて、
学校づくりは地域課題解決策づくり 2
瀬戸市の課題としては、少子高齢化がある。(地域により格差はあるものの)
前回では、人が瀬戸市に住みたい、と思えるようなところで貢献できる可能性があると書いた。
そのほかにもこんな可能性があるのではないか。
1・自助マインドの育成
少子高齢化になってくると、「だれかに頼る」ということに対して限界がでてくる。
だからこそ自分たちでなんとかする、という自助マインドを育てることは、この課題の解決につながると思っている。
瀬戸ツクルスクールでは、学校のルールづくりから、過ごし方まですべて自分たちで考えて、話し合って、決める。
楽しくなるのも、なんとなく過ごすのもすべて自分次第。
そんななかで過ごすことで、
「自分たちでなんとかできるんだ。」という感覚
「自分たちはなんとかできるだ。」という自己効力感
「自分たちがなんとかするんだ。」という自助意識
という自助マインドに大きく関わる部分が育めると思っている。
また、大人側からすれば、一番公的に頼らざるをえないと思っている
「学校」
を自分たちで創り上げることができる、という意識や経験を持つことは、直接的ではないにしても、上に挙げたような自助マインドにつながっていくと思っている。
市民による学校づくりは、ある意味「ロケット事業」のようなものだと思っている。
現在放映中の「下町ロケット」そして、随分前から有名だけど、TEDでさらに有名になった植松電機の植松努さん。
「ロケットを飛ばす」ということ自体が目的ではない。
ロケットという、「自分たちには不可能だ」「お金がたくさんかかって難しそうだ」という思われるような事業を成し遂げることで、
「自分たちの持っている素晴らしい力を感じられる、信じられる。」
ということを伝えたいのだと思っている。(植松さんは実際にそのように講演でお話されていました。「どうせ無理」をなくすために宇宙事業をやっている、と)
これが「市民が学校を創る」というところと似ているのだと思っている。
「市民が学校をつくるなんて・・・」「お金がかかるよね・・・」だから「学校教育は自分たちでは無理だよね。やってもらうしかないよね」という依存マインド(ほぼ無意識)を変えるためのひとつの手段であると。
ただ、ロケットほどの分かりやすさはないし、直接的に感覚に訴えることはなく、地味でじわじわくるものだとは思うけど。
ちょっと話が飛んだけれど、自助マインドを育成していくことは、少子高齢化になって「だれかに頼る」ということが限界になっていくなかで、非常に有効だと思っている。
ほかにも若者が輝ける、そして、ひとりひとりが輝ける、そんな社会につながっていくとも思っている。それはまた次回。