1+1が2にならない

一人一人の力を最大限に引き出せたとする。

次はその力をいかに協力するなかで発揮できるか、という課題が来るだろうなぁと思っていた時に、昨日ブログに書いた本の著者である堀先生が紹介?していたこともあり、購入。

実験やそれをまとめたグラフや表などがあり、自分にはある程度ゆっくりとかみ砕きながら読まないと読めないなぁと思ったので、メモ代わりに。

第1章 社会的手抜きと集団のパフォーマンス

1・パフォーマンスの低下についての理論と課題の種類

人数が多くなると、なぜ生産性が下がるのか

リンゲルマン効果・・・集団になると、動機づけの低下とメンバー間の調整の難しさにより生産性が下がるとしている。

手抜きが生じる課題の種類と特徴

スタイナーが課題を3つの次元に。

1・分割できるかできないか

2・質か量か

3・個人の貢献と集団の成果との関係

a:加算的課題

b:補正的課題

c:分離的課題

d:結合的課題

e:任意課題

 

2・集団のサイズ

ラタネによる集団的インパクト理論

インパクト(受容者が影響を受ける強さ)=影響を与える人(供与者)の強度×受容者と共与者の接近度×供与者数

受容者の数が増える→一人当たりの影響量が減る

ベキ指数

物理刺激の強度と人間が感じる主観的強度の関連を表した精神物理学モデル

確率論

集団サイズの増大と失敗確率の関係を決定するものは、手抜きをする人の出現確率と集団の許容度

 

3・社会的手抜きはなぜ発生するか

外的要因

1・評価可能性

2・努力の不要性

3・手抜きの同調

内的要因

緊張感の低下

注意の拡散

 

4・発生プロセスに関する理論

社会的抜きに影響する4要因

期待、努力の不要性、道具性、評価可能性

 

5・他者の努力や怠けの評価についてのモデル

努力している人も認められれば賞賛であり、認めれなければ軽蔑になる。

手抜きしている人も認められればユーモアであり、認められなければ非難

この是認、否認の転換要素

匿名性、個人的な人間関係、期待値と現実のずれ、多数少数など

 

とりあえず抽象的なものだけを抜き出してまとめてみた。

あとはこれをそれぞれ自分の実例において説明できるようにする、というのが当面のやることかな。

もちろん本にはその例がいくつものっているのでそれを元に実体験とすり合わせていく。

 

いろいろな例がでていた。

ビートルズ、パ・リーグとセ・リーグ、綱引き、フィギアスケートの採点などなど・・・