たまたま図書館で見つけた本。
ピケティという名前も、21世紀の資本、という本も知らなかったが、本の薄さに魅かれて借りた。
ピケティの主張は大まかにいうと、
「格差は放置しておいたら広がる」ということ。
それはそうだよな、と感覚を持っていたので、なぜそんなことを言うんだろうと思っていたら、どうやら
「格差は放置しておいたらなくなっていく」という論があるとういことだから。
放置というか、経済が上向きになり、たくさん稼げば、その分格差はなくなる、という考え方。
そういわれて、はじめて「確かにそんな感覚もなかったわけではないな」と。
いろいろな例を踏まえて、なぜ格差は広がるのかということが書いてあり、納得。
それではどうしたらいいのか、というところでは、いくつか
インフレ、教育、累進課税、世界的資本税。ただいずれも欠点はある。
また、テクノロジーがしっかりといきわたるということも大切だと書いてあった。これはネットの使い方が最たるもののひとつかもしれない。
後半は新聞記者であった著者の現状に対する批判的な意見となっていた。
格差や貧困は放っておいてもなくならない。とにかく一歩ずつでも取り組むことが大切。
私もここは取り組んでいるつもり。それが「学校」である。そこはまたおいおい。
とりあえず「21世紀の資本」を読んだ方がいいのかな。