こつこつ訳しています。現在、第9章「イネーブリングとエンパワーリング」
ほとんどの親が責任感のある子どもは完璧に物事をこなす子どもだと思っています。しかし、これは真実ではありません。
責任とは、彼らが失敗に直面した時に、それらを成長の機会として使える能力のことです。
責任とは、自分の行動を信じることができ、自分の選んだ行動によって自分の人生に影響を与えられると知っているということです。
子どもが責任感を持てるように、親ができること
・意図的に無責任になること(彼らのためになにかをしない。小言を言わない)
・友好的な会話や純粋な好奇心を持った関わりを通して、子どもが自分のした選択に対しての責任を模索できるように手助けすること
・失敗に罰を与えないこと
・失敗から立ち直る問題解決スキルを教えること
・彼らから痛みを感じないようにして甘やかさないこと(痛みに向き合うプロセスのなかで、彼らは勇気や自己有能感を経験するのです。)
・思いやりと毅然とした態度で信頼について教えること
・ユーモアのセンスを持ち、彼ら自身あるいは、そのほかのことに対してあまりにも真剣に受け取ってしまわないようにすること
ポジティブ・ディシプリンはケリー・ファイファー(www.thinkitthroughparenting.com)と協力して、思春期の子どもが自己有能感を感じられるような20の方法を考え出しました。以下が、そのうちのいくつかの提案です。
1・1週間に1回、食事を作ってもらうように頼む。
2・彼らのために洗濯をすることをやめる。そして、洗濯のやり方を教える。
3・子どもに歯医者やほかの彼ら自身に関する用事を自分で行かせる。
4・ガソリンを入れにいかせ、オイルをチェックさせる。
5・自分自身に関する予定を、自分で入れさせるようにする。そのときは傍にいっしょについている。
6・「自分のことで、自分でできることは自分でやってね。」あるいは、「あなたはきっとこれができるわ。どうやってやるかは喜んで教えるわ。」と言うことを決してためらわないこと。
次からあげる事例は、ある特定の場面において、イネーブリングとエンパワーリングの違いを理解するのに助けとなるでしょう。
エンパワーリングにおいて、スモールステップでできるようになったら、少し大きなステップをとってもいいかもしれません。(それぞれのケースにおいて1つの以上の例が提示してあります。)
私たちが伝えたいことが理解できたなら、自分自身の創造性を使って考えてみましょう。
あなたがうまくできているかどうかは、あなたがいまどういう状態にあるかということによってもたらされます。
今日あなたができることに集中し、子どもがどのように変化するのかと心配することをやめましょう。
あなたが今日教えるライフスキルは、明日の個性を創り上げるのです。