こつこつ訳しています。今日から第5章。全14章。えっちらおっちらなんとかここまで来たな~
第5章 子どもをどのように動機づけていますか?
できるんです!
親が、“どうやったら子どもをやる気にさせられますか?”と質問するとき、たいていは、
“どうやったら私がしてほしいことを子どもにやらせることができますか?
どうやったら子どもの人生において、バランスよく過ごさせることができますか?
どうやったら、ゲームから離れ、外に出るようになり、なにもせずにただぼーっとしているのではなく、なにかに取り組ませることができますか?”
ということを意味しています。
勇気づけは、やる気の鍵となります。この本に書かれている子どもとの関わり方は、勇気づけと動機付けを行えるようにするためのものです。
この章では、6つの確実な動機付け要因について解説してあります。
それは次の6つです。
感謝、ユーモア、取引、当事者意識、問題解決への参加、やり通すこと。
コンプリメント(感謝)
人はよい気分になったときに、よいことをします。
あなたがよいと思ってやったことに対して、感謝してもらえることほど嬉しいことはありませんし、また、あなたの存在自体を認めてもらえることほど、もっとがんばろうと思えることはありません。
これはだれにとっても当てはまることですが、特にいつも親や大人から、いつまでも続く批判、小言、彼らのやることに不満ばかりを聞いている子どもにとって特に当てはまります。
もしあなたが、褒めることで子どもをやる気にさせることに慣れてしまっていたら、思春期の子どもたちのやることのなかから、褒めることを見つけることは大変かもしれません。
ですから私たちは勇気づけを提案するのです。
なぜなら、勇気づけは、子どもが落ち込んでいるときや失敗しているときにもその力を発揮してくれるからです。
だれもが確実に感謝を受け取れる場所のひとつは家族会議です。(詳細は第7章で)
もしあなたが毎週家族ミーティングをやっていて、そして、そこでポジティブなことを伝えるなにかをしているとすれば、子どもは、ミーティングがないとしても、コンプリメントだけでもやりたいと思うでしょう。
15歳の男の子が言うには、1週間のうちで、一番好きな時間は、感謝の言葉を受けとることができる家族ミーティングだと言っていました。
1週間の間に、どれほど一人一人の個性が素晴らしいか、何に感謝しているか、小さい子どものころどれほど愛らしかったかということを、子どもに伝える方法を探します。
そして、子どもたちが小さいころどんなことをしていたのかという話を伝えます。
そして、どんなことを言ってほしいか、どんなところを好きになってほしいか、気づいてほしいかということを尋ねてみてください。
そして、彼らが聞きたいことをちゃんとそのまま確実に伝えるのです。
たとえそれが、子ども自身が自分で言ってほしいとお願いしたことだとしても、あなたがそれを子どもに伝えることを、子どもたちは聞きたいと思うでしょう。