この本をこつこつと訳しています。
お互いが納得する「ルール」をつくろう。
たまに、子どもに向かって、脅しのような声のトーンでこのようにいう親がいます。
「これがみんなで決めたことね。いい?」
子どもは、尊敬の念をもって答えます。
「もちろん。」
一方で、
「鬱陶しいな。」と思いながら。
彼らは形式上の約束をするかもしれませんが、決めたことを守ろうとは思っていません。
彼らは約束から逃れて、自分のやりたいことをやれるようになるまで、ただ、時間が過ぎることを待っているだけなのです。
私たちがすすめる決め事は、子どもにこんな風にいうことによって、尊敬の念に満ちた共同作業に取り組む練習のなかでつくりあげていくものです。
“それについては、ちょっといいとは言えないけど、私もあなたも納得できるような案がでるまでいろいろと考えを出してみたいと思うの。”
そして、このようにいうことも必要です。
“お互いがいいなと思えるような考えがでるまで、話し合うほうがいいかな。
でも、もし、それが今は不可能だとしたら、お互いが納得いけるような決まり事ができるまでは、今のやり方でやっていこうと思っているの。”
もし、一旦決まり事が決まったら、取りえず短い期間で、現状が改善されるかどうかを見てみましょう。
もし、うまくいっていなかったら、もう一度考えをするための時間をつくるために、その日程を子どもと相談しましょう。