愛のメッセージが届いているか確認しよう。
コニーと同じ子育てグループのローナは、愛のメッセージが届いていることをうまく確認できたことをシェアしてくれました。
ローナの娘、マーラは、ある晩、帰ってきませんでした。
ローナは、怒りを覚えると同時に、薬物かなにかの事件に巻き込まれたのではないかと恐れましたが、叱っても、説教をしても、彼女との溝は深まるだけだということを子育てワークグループで学んだことを思い出しました。
恐れや怒りにフォーカスする代わりに、つながりをつくることにフォーカスしました。
次の朝、マーラが帰ってきたときに、ローナはいいました。
“無事かえってきてくれてうれしいわ。すごく心配したのよ。
言いたいことがあると思うけれど、その前に、私はあなたを愛しているということ、味方なんだということを知っておいてほしいの。”
マーラは心から申し訳なさそうにいいました。
“本当にごめんなさい、お母さん。ステファニーの家でテレビを見ていたら、寝てしまったの。”
ローナはいいました。
“そうなってしまうことはよくわかるわ。
でも、起きたらすぐに電話してくれるとうれしかったわ。
たとえそれが真夜中だったとしてもね。
そうすれば、あなたが大丈夫だってことがわかるから。”
マーラは母を抱きしめ、もう一度いいました。
“お母さん、ごめんなさい。”
彼女は娘との絆を楽しむことができましたし、新しいスキルも心地よく感じました。彼女は続けました。
“もし今まで私がしていたように私があなたを叱ると思っていたら、きっとあなたはなにか間違いをおかしたときに、私に電話しようと思わないことは目に見えていたわ。
これから私はそういうことはしないということをあなたには知っておいてもらいたいの。
何度あなたが間違いをしたとしても、電話をしてね。
私はあなたの味方であって、敵ではないのだから。”
いっしょの子育てワークグループの何人かからは、マーラの話に懐疑的でした。そして、“そうね、でも”を始めました。
“でも、無断外泊を見逃したことになるんじゃない?”
“でも、あなたは本当に彼女はただ眠ってしまったということを信じているの?”
そういわれてもローナは動じませんでした。
ローナは彼女と娘との関係を変えるために、愛しているということを相手に届えることの重要性を十分に理解していたからです。
彼女は、仲間にいいました。
“マーラはすでに逃れてしまっているのです。
彼女はすでに一晩外泊したのです。
罰を与えてもそれは変わりません。
私もかつては、罰することで、彼女はそれを怖がり、同じことをしないだろうと思っていました。
でも実はそうではなく、その代わりに彼女は、次やるときは、もっとうまくばれないようにしようとするだけなのです。
私もまた、眠ってしまったということを疑っていました。
少なくとも全部本当だとは思っていませんでした。
それでも、処罰を与えることは、助けにもならないし、何かを変えることにもなりません。
私は、私が彼女を愛しているということを知ってもらえているとき、彼女を信じているときにいろいろな物事を変えることができると、心から信じています。
だから、彼女の力を、私に反抗するのではなく、自分のしたことについて考えることができるような安全な環境をつくろうと思ったのです。
今までやってきた、恐れからの子育てを、愛をベースにした子育てに変えることは時間がかかると思いますが、それが私のすることです。
それに、愛の信頼関係を築いたあとは、わたしはマーラと話すことができましたし、私の感情も共有することができましたし、お互いにとって尊敬の念に満ちた合意に向けて取り組めるようになったんです。“