思考教育の方法論

探求の共同体 ─考えるための教室─

今回読んだところで、残ったところ

 

問題解決に向けての8つのステップ

1・自分は問題を抱えているという感情を表出する

2・その感情の原因を特定する(問題の定式化)

3・こうなりたいという最終段階、ゴールを選ぶ(目的の定式化)

4・そこに至る手段を特定する(仮説を考える)

5・その手段を取った場合どのような結果になるかを予想する。

6・複数の選択肢をたて、そこから選ぶ

7・実行するための計画を練る

8・結果を評価する。

 

まさにこれはクラス会議で行われていること。それを個人単位でやった感じ。

クラス会議のなかで、こういったことを学ぶこともできるけれど、個人でこういう思考をトレーニングすることもありだな、と思う。個人での実践と集団での実践。それによって思考が育っていくと思う。

 

橋渡し、転移、翻訳のための教育

橋渡し・・・一つの領域の知識から他の知識への橋渡しができるようになるための変数や中間項、ミッシングリンクを見つけられるようになる。

転移・・・別領域への知識の転移。低次の転移と高次の転移がある。低次の転移は、普通車に乗れて、大型車に乗れるようになるようなこと。高次はもっと領域が離れている。そのため、なんらかのメタファーを持ち出してくる必要がある。

翻訳・・・音楽的構造と詩的構造は、それぞれの事柄を翻訳することで比較可能

そして、この3つを教育するためには、アナロジーを用いた推論能力が必要。

 

このあたりを意識しながら学習を取り組ませるのと、そうでないのでは、方向性がまったく違ってくるような気がする。

ただただ教科学習をしているのではなく、そういった教科ごとの知識をいずれはつなげていくという意識。

そうすることで豊かで幅広い思考が可能になっていくような気がする。

これは大人も子どもも同様だな。

 

 

創造的思考

「創造的思考にとって重要なのは、経験と想像力が相互に浸透し合うことではないかと私は考えている。経験との結びつきなしには、想像力は簡単に見当違いの方向にいってしまうし、想像力との結びつきなしには、経験は容易に退屈で、平凡なものになる。しかし、両者がメタファーやアナロジーという形で結びつく場合には、思いがけない幅で存在している新しい可能性の扉を開けることができる。」

きっとこの創造的思考をしたとき、すごく楽しい気持ちになるような気がする。

楽しい・・・もっと気分が湧き上がる感じかな。

これからこの辺りは講座をやるときは意識してみようかな。

メタファーという力強く汎用性の聞く道具を使いこなせるように日々トレーニングしてみよう。