来年度からスタートさせようと思っている、
そのなかのカリキュラムを考えていたときに、哲学カフェのようなものを入れたいな~と思った。
この学校の主な目的は、卒業時に自己決定感を持って、次の進路に進むということであり、
それを可能にするために、視野を広げるという要素がある。
実際に、様々な人の話を聞いて、視野を広げるというカリキュラムもやる予定だけれど、
思考のなかで新たな視点、そして、視点だけではなく、思考の新しい流れも生み出せたらなと思っていて、
なにをしたらいいんだろう・・・と考えたときの「哲学カフェ」のようなもの。
対話を通しての思考の流れの変容。
しかし、私はまったく哲学には疎い。
さて、どうしたものか・・・アマゾンでいろいろ書籍を検索したり、友人におすすめの本を教えてもらったり・・・
そのアマゾン探索のなかで、出会った本がこれ。
なんといっても表紙が、バギを描いた人。
格闘系は好きなので、なんだこりゃ~という感じ。
とりあえず取り寄せて読んでみると・・・
「今までの哲学入門書には「バギ」が足りなかったのだ!」という文。
思わず笑ってしまった。すげーなこれ。
しかし、「バギ」は知っていたものの、実は詳しく読んだことがない。
じゃ、とりあえず「バギ」を読もうか、ということで、TSUTAYAで大人借り。
またこの本もはちゃめちゃで面白い。
42巻読破したのちに、ようやく本題へ。
先に手元に来たのが、こちら。
ヤージュニャヴァルキヤ、釈迦、龍樹、孔子、墨子、孟子、荀子、韓非子、老子、荘子、聖徳太子、親鸞、栄西、道元と続く。
入門書の意味は、その本を読んで、興味を持って、さらに深く知りたい!と思ってもらうことだと私は思っている。
その意味では、ばっちりだった!
まだ西洋哲学は読んでいないけれど、その違いもうっすら感じられたし、普段の思考のなかにでてきた内容に通じるところもたくさんあった。
そして、格闘エンターテイメント的にもっていくから、表現や例えがおもしろく、「いや~それは大げさでしょ。」と思いつつ、でも実はそれが核心だったりして、というような好奇心を駆られる感じ。
中国編はキングダムを読んでいるので、そこにつながるところとかもあり、脳を覚ましてくれたりもした。
楽しく読めた。そして、結構分厚いのだけれど、西洋哲学編も読みたい!と思った。
そういう意味では、私にとってはばっちりな入門書だった。
目次を見ると、東洋哲学編が2冊目だったので、やや目次は静かな気がする。
西洋哲学編なんて、目次、明らかに格闘系。
「神殺しは生きていた!更なる研鑽を積み人間狂気が甦った!超人!!ニーチェだァーーーーーーーーーー!」
「実存だったらこの人を外せない!超A級反逆児 キルケゴールだ!!」
本気で哲学やっている人からしたら、ふざけんな、かもしれないけれど、入門編ってこんな感じで、いかに興味を沸かせるかということが大事だと私は思う。
そういう自分もアドラー心理学入門編をやっている。
1回1時間30分~2時間程度の講義。分かってもらおうというよりも、アドラー心理学のおもしろさを自分なりに伝えていければな、と改めて思った。