チャプター2 見えない問題を見抜くための「心の扉」を開ける~私たちを邪魔するものの正体はなにか?~
前回は、「ひらめき」を阻害するものといて、以下の4つを挙げた。
1・誤った考えに固執している
2・経験不足
3・消極的な姿勢
4・具体的な考えにとらわれた推論
次に
ITシステムが「ひらめき」を利用できるか
という点
ITシステムで人を援助する際に考えるガイドラインがあるとのこと。
1:作業効率をより一層向上させてくれるはずである
2:重要な手がかりを明確に表示してくれるはずである
3:無関係なデータをフィルターにかけて処理するはずである
4:人が目的に向かって進行していることを管理してくれるはずである
おそらくこれは不変なものに対しては当てはまると思うが、ここで考えられている「ひらめき」ということに関しては、やはり難しいだろう。プログラミングをやり直せばできるのだろうけれど、それにはまた時間がかかる。
次に、
組織は「見えない問題を見抜く力」をどのように抑圧しているか。
そもそも多くの「組織」には以下のDNAが組み込まれている可能性が高い。
「予測可能であることに価値を置き、予測不可能なことを退け、完璧であることを求め、誤りがないことを期待する体質」
当たり前じゃないかと思うところだけれど、これを「ひらめき」という観点からみれば、確かにそれを抑圧するだろうなと思う。
そして、特に
「予測可能性の罠」と「完璧主義の罠」の2種類を挙げている。
たしかに「ひらめき」は予測不可能なものだし、その完璧さを越えるものであるから、その2つを乱すものとも捉えられる。
そうすれば、予測可能性と完璧主義を追求すれば、その分「ひらめき」は相対的に減るということは確かにいえると思う。
そして、その抑圧する方法として、
ミスをなくすことを以下のことなどを使って強化する。
・より厳しい基準を設定する
・管理を強める
・すべての情報源を文書化する
・想定してることをつかむ
・そういった想定に対して、不確実性の値を概算する
・検討する回数を増やす
・一層厳しい方法で結論を立証する
・チェックリストや手続き方法に頼る
・より忠実に、予定日に間に合うようにする
もちろんこれらはこれらで大事なときはあると思うけれど、それとともに「ひらめき」をトレードオフしてしまっていることを覚えておきたい。
これらに執着していると、本来の事柄についての注意力が散漫になるし、推察することがいやになり、さらに「ひらめき」を否定的に捉えるようになる。そして、例外ともいえる「ひらめき」を抑圧することを奨励し、消極的になっていく。
こうして、何らかのシグナルを見落としてしまう「組織的抑圧」につながる。
どんな組織であれ、そのDNAとして、このようなものがあるということをまずは認識する、ということが大切なことだと思う。
また、そもそも組織がそういう不可変なDNAがあるのだとすれば、組織に「ひらめき」の量や質を求めるのは違うのかもしれない。
このことを書きながら、ふと頭に浮かんだのはアップル社だった。
自分のやりたいことが、なんなのか?ということをはっきりさせれば、組織で協力してやったほうがよいのか、個人の力でぐいぐい引っ張っていったほうがいいのか、ということが分かり、より必要な力が発揮されやすいかもしれない。
そして、それぞれの総和によって、よりよい取り組みがなされていけばいいな、と思う。
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