前回までは、その具体的な方法があったので、分かりやすかったのだけれど、この辺りからちょっと考えながら、まとめながら読まないと理解ができないところがでてきた。
ここででてきた考え方は、
「ヒューリスティック・バイアス」
ヒューリスティック・・・人が複雑な問題解決のために何らかの意思決定を行うとき、暗黙のうちに用いている容易な方法や原則に従っているということ。
そして、ここにはバイアス(偏見)があり、その結果、認知上の偏りが生じる。
思考のシステム1:速くて直感的な思考のシステム←認知バイアス
思考のシステム2:より遅く、より批判的かつ分析的で、思慮深いシステム
思考システム1が衝動的に判断しそうになることを、思考システム2が修正する。
だから思考システム2を強化することで、思考システム1をコントロールすることができる。
つまり、「いや~そんなん無理に決まってる!(思考システム1)・・・いや、ちょっと待てよ・・・(思考システム2)」
って感じかな。
で、この著者は、この思考システム1を悪い方にだけ考えるんじゃなくて、創造的なアイディアや発見もできるんだぞ!ってこともバランスとして覚えておこうねって思ってる。
著者は、予測困難な状況下で難しい決断を下した人にインタビューをした。
でも、そこには、「選択肢を比較検討する」という説明を立証するものがなかった。
ということで、その考えを捨て、「現場主義的意思決定」という分野を誕生させた。(まだこれがなにかわからないが(笑))
ここでいう、「目に見えない問題を見抜くための力」となっているが、
「ひらめき」ってことにしておこう。
「ひらめく」ときに思考のプロセス。
きっかけは3つ。
1:出来事の矛盾
2:出来事のつながり・偶然の一致・好奇心
3:やけっぱちな推測。
この3つから「ひらめき」はスタートし、
次に思考する。新しい「心のよりどころ」を追加したり、説得力のない「心のよりどころ」をもとに再構築したり、説得力のない「心のよりどころ」を捨てるという思考に至り、
結果、
私たちの理解の仕方が変わる(行動ー見るー感じるー欲求)
これが「ひらめき」のプロセス。
うーん、だいぶわかったかな。
「ひらめき」たかったら、ちょっとした矛盾に気を付けて、そこを深堀したり、いろいろなことに触れたり、ちょっとした偶然や面白いと思ったことを大切にしたり、時にはそれらすべてぽ~いっとしてしまったりするってことかな。
あとは実践あるのみ。結構使いやすいかも・・・
でもやっぱりこの「ひらめき」が生まれなかったり、ただの愚かなアイディアだったりすることがあるわけで・・・
それを止めているものは何なのか?ということが次の章。