勇気はいかに回復されるのか
第4章 勇気づけの方法
親が冷静でいる
「不安は決して有用ではない。
もしわれわれが冷静であれば、(子どもは)真の危険と困難によりよく直面できるだろう。」
これは逆にいえば、親が不安がっているということは、子どもの勇気をくじくことになるとも言える。
相手に対して不安な気持ちを持つということは、相手に、「その困難を克服する力はないかもしれない」ということを伝えていることになる。
不安や心配をするということはわからないでもない。
有る意味人間は放っておいたらそう考えてしまう生き物でもある。
しかし、それはあくまで自分自身の課題であって、その不安や心配の解消法を子どもに押し付けるのは違う。
子どもを見ていて不安や心配になるのであれば、それを克服するための自分の行動を考えればいいのだと思う。
不安や心配を起こす目的はいくらかある。
そのうちの一つは、失敗を悪いものだと思っていて、それを回避したいと思うこと。
もちろん回避しなければいけない失敗もあることにはある。命が関わること。
でも、世の中そうそうそういうものにあふれているわけではない。
また、未知の世界を危険だと思い、そこは避けたいという思いがある。
そうなのだとすれば、視野を広げるということは、不安や心配を取り除くためにはよい行動であると言える。
多くの人と会い、たくさんの本を読み、自分の世界を広げていけばいい。
それが、自分の不安や心配を取り除き、その結果、落ち着いて子どもと関わることができ、それが勇気づけとなる。
それでも不安なときは、この本がおすすめ。
絵本好きな方には定番だが、
「だいじょうぶ だいじょうぶ」
そして、アドラー心理学、勇気づけの伝道師である岩井俊憲先生の
「ダイジョウ・ブ」メソッドを。