勇気はいかに回復されるのか。
第4章 勇気づけの方法
以下、本より引用
対等な関係を築く
「親や教師は、子どもよりも大きな力や広い経験があるからといって、子どもたちに命令できるとは決してみなしてはいけない。
子どもたちが従うことを強いられるので従うとすれば、彼(女)らの勇気はすでに破綻しているのである。
親と教師は子どもたちを自分と対等な存在と見なし、自分自身の知識を個人的な優越性を証明するものとしてではなく、学ぶのに子どもたちよりも長い時間をかけたものとして見なすべきである。
この真の対等性の意識がより多く示されれば示されるほど、そして親と教師が誤ることがない権威者としてふるまうことが少なければ少ないほど、子どもたちは育つことを任され、勇気を持った自立した大人になるだろう。」
引用終了。
ちょっと長いけれど。
対等な関係は基本的な姿勢ではあるけれど、勇気づけとしても作用するということ。
課題に向き合っているとき、仲間は相手の失敗を責めることはないだろし、仲間は相手の失敗を嘲ることもないだろう。
仲間だったら、建設的な提言をしてくれるだろう。
相手を勇気づけようと思うのであれば、自分のことを仲間だと思える関わりかをすればいいんだろう。
そうすると、人は自立へ向けて動きだす。
そして、自立に必要なことは、責任を持つこと。
責任と自立はセット。
責任を取るスキル、「はい、わたしはここにいます!」と言えるようになるためには、やはり対等な関係。
失敗を受容してくれる関係である必要はある。
もし、失敗をや責任を人に擦り付けようとしているのであれば、それは確実に勇気がくじかれているし、周りにいる人が仲間だとは思えていないという状態にあるということになる。
勇気づけというだけではなく、自立ということについても対等な関係ということはとても大切。
親や教師はこのあたりは常に心に留めておきたい。