フリースクールとオルタナティブスクール

フリースクール(学校の受け皿、子どもの居場所づくり)をつくる

フリースクールをやりたい場合は、補助金や行政との連携を進めていくスキルや方策を考えたほうかいいかもね。(ここでいうフリースクールは学校の受け皿という位置づけ)
そもそも行政管轄の公立の学校が抱えきれなくなったのだから、行政がサポートするのは当然だと思う。
フリースクールの基本は「傷つきを癒す」ことがメインかな、と思う。そして学校復帰が前提じゃないかなと思う。
今ある社会で生きていくためのサポートなので、福祉的かな、と思う。
ここで考えたほうがいいだろうことは、復帰した学校がどれほど社会で生きていくために有効か、ということ。
また、子どもが傷ついている場合、親も同様に傷ついている場合が多いので、そこもケアできるメンタルとフィジカルが必要だろう。
そういう感じだから、どちらかというと対処療法。問題が浮き彫りになっているから、お金は出してもらいやすいだろうけれども、その分マンパワーはいるだろうな。
こういう場所は必要だとは思うけれど、対処療法なので、不登校を減らすことはできないだろうな。
だから、教育をやりたいと思ってフリースクールをやるのはお勧めしない。

 

オルタナティブスクール(教育の場)をつくる

有料・無料問わず

オルタナティブスクールをやりたい場合のポイントはいくつかある。(教育をやりたい人はフリースクールじゃなくてこちらだね)

・理念を持ち続ける意志

既存のオルタナティブスクール(シュタイナーとかサドベリーとか)の場合理念はすでにあるからそれを保ち続ける意志。もし独自のことをやりたいなら理念づくりは必須。

 

・教員(スタッフ)の育成や確保

スタートアップは自分たちが始めるわけだから意識が高かったり、スキルがあったりする場合が多い。しかし、やがて次の世代に移り変わっていけるようなシステムを持っておくことは当然のことながら必要。

・ある程度新小1が毎年入ってくるような仕組み

これが既存の学校教育と比べて、オルタナティブスクールで最も担保されていないものだろう。これもスタートした年などはいいが、その後新入生がいないと、場としての発展や変化の雰囲気が損なわれていくだろう。これはたとえ無料だとしても必ず新入生が入ってくるわけではないから、ある程度の仕組みを作っておく必要がある。

有料の場合

・広告宣伝力(有料スクールの場合)

有料でやる場合は、有料となった時点で既存の私立や私塾とさほどかわらない。経営力が必要。さらに特に広告宣伝。いいことやっていても知らせないと意味がない。品質が高いのは当たり前で最低限。そもそも学校は入学生がいないと続かないという大前提があるので、ここは欠かせない。あとはマネジメント力も当然必要となってくる。この辺りは先ほども書いたが、普通の企業変わらない。特に私がいうまでもなく、通常のビジネス書などで経営を学ぶことが必要だろう。そういうことが苦手なんですと思うなら学べばいいし、できないというならばやめたほうがいいだろう。

 

・十分な給与

中堅ならばせめて年収で500~600万円は払えるようにするべきだろう。そうしなければ教員の成り手が減っていくのは確実だし、そもそもお金をもらいながら、これから教育を変えていこうと思うのなら、それくらいのことはできたほうがいいだろう。

 

無料の場合

・省エネ思考

「あったらいいな」は無料の最大の敵である。なにかプラスαのことをしようとする場合、どうしてもお金がかかってしまうことが多い。

・つながる力

・オープンな雰囲気

どうしてもいろんな方の協力が必要となってくる。いろんな人を受容してこそ成り立つものだと思う。