きっとこういう本を手にされる先生は、とてもまじめで真剣に取り組んでいる先生なんだろうと思う。
そんな先生に寄り添いながら、勇気をくれる本だと思った。
この本は学級に対する本だけれど、具体的なところではなく、子育てにも通じるところがたくさんあったと思う。
・理想は捨てる
・秒単位で成果を積み重ねる
・環境修復が第一手
・最終ゴールを設定しない
・誰かのせいにする、涙も流す
といった第一章の心得は、まじめに子育てをしても、なかなかうまくいかないと悩んでいる保護者にも伝えたい内容だ。
先生もそうだが、保護者もスーパー保護者などいないのだ。
みんなどこか突出していて、どこか凹んでいる。
それがたまたまうまくはまるときもあれば、全くはまらないときもある。
それだけの話。
それでもやっぱりしんどくなってしまうこともある。
そんな状況になったときの心得に通じると思った。
第2章では授業のなかでの具体的手立て、第3章では生活指導のなかでの具体的手立てが書いてある。
最初に書いたように、きっとこの本を手に取る先生はマジメなのだと思う。
保護者の目線から見ると、果たしてどれくらいの先生が真面目に取り組んでくれているのかな、と思う。
本当に子どもをよくしたいと思ってやっているのか?と思うことも多々ある。
ただ、きっとそういう先生も、かつてはがんばろうと思っていたのだろう。
あまりにも手立てがなく、理解ができず、勇気が挫かれてしまったのだと思う。
そういう先生に届いてくれたらうれしいな、と思う。