寡黙なほど雄弁

Positive Discipline for Teenagers, Revised 3rd Edition: Empowering Your Teens and Yourself Through Kind and Firm Parenting

こつこつ訳しています。現在第5章「どのように子どもの動機づけるか?」

前回はこちら

つづき

 

私たちのワークショップでは、親が学びやすいように、フォロースルーの全体像を見せ、そして、それがいかにすぐに効果がでるかということを、子どもたちがよく持つ課題、たとえば、芝刈りの手伝いなどの守られない約束に関してのロールプレイを通して体験してもらいます。

 

私たちは、まずは4つの効果的なフォロースルーのポイントをおさらいします。

 

そして、親子ですでにそれらの4つのことをやったということにしてもらいます。

 

ロールプレイの役を割り当てた後、子ども役の人に、椅子に座って、テレビゲームをしているふりをするようにしてもらいます。

 

合意した期限がやってきます。

 

しかし、課題は成し遂げられていません。

 

そこで親役の人は、次の効果的なフォロースルーのための4つのヒントを使ってフォロースルーしてもらいたいと思います。

 

 

効果的なフォロースルーをするための4つヒント

 

1・コメントはシンプルに、明確に、親しみをもって。(約束がおわってないようね。今やってくれないかしら?)

 

2・否定的な反応に対して、“私たちの約束事はなんだったかしら。”

 

3・さらに否定的に反抗してきたら、口を閉じ、非言語コミュニケーションを使います。

(時計を指さし、分かっているわよねという笑顔を浮かべる。そして、ハグをして、もう一度時計を指さす。)

これは、寡黙な方が雄弁だというコンセプトを理解しやすいでしょう。

言葉が少なければ、少ないほど、その効果は高くなるでしょう。

言えば言うほど、子どもに喧嘩の火だねを与えることになるでしょう。

そして、それは毎回子どもたちが勝つわけです。

 

4・彼らが約束に従った場合(時々、かなりいやいやではあると思いますが。)、“私たちの約束を守ってくれてありがとう。”と伝えましょう。

 
私たちがボランティアの人にお願いすることは、今この瞬間は子どもになりきってください、ということです。

 

これは、子どもたちが尊敬の念に欠いたときに、どのように対応したらいいのかということではなく、今ここで起きていることに対してどうするかということを考えてもらうためです。

 

実際にロールプレイをやってみると、驚くほどに“子供”は約束を守るようになります(少々の反抗はあると思いますが)

 

多くの親は、反対してこういいます。

 

“私の子どもはそんなに簡単に約束を守るようにはならないと思います。”

 

 

私たちは同意しません。

 

そして、次の“フォロースルーを失敗させてしまう4つのワナ”というものを参照しながら、なぜうまくいかないのかを解説します。

 

そして、ボランティアに次の質問をします。

 

 

1・今のロールプレイをやっているなかで、あなたは批判されたり、評価されたと感じましたか?

 

2・今のロールプレイをやっているなかで、あなたは、私があなたの尊厳を傷つけたり、尊敬の念に欠いていたりしていましたか。

それはあなたにとっても、私自身にとっても。

 

3・出来事にフォーカスしていましたか。

 

4・明確な締め切りがあるということをお互いが知っているのとそうではないのとの違いはどれくらいあると思いますか。

 

 

ボランティアはいつも、最初の2つの質問に対しては、いいえ、と答えます。

 

3つ目には、はい、と答えます。

 

そして、明確な締め切りがあると、後回しにしてしまうことに関する議論をしるのが難しくなると答えます。

 

ボランティアはまた、話すことをやめ、笑顔で‘見る’ということ(効果的なフォロースルーのヒント3)がとても有効だということを共有してくれます。

 

そして、こういいます“よい試みだったわ。でも、あなたも私ももっとよい方法をしています。”

 

 

他の親は合意を守ることに対して、事前に思い出させることをすることに反対するかもしれません。

 

彼らは、なんのリマインダーもなしに責任感を育てたいと思っているのです。

 

そんな親のために5つの質問があります。

 

 

1・あなたが、尊厳と尊敬の念を持ちつつ行うリマインダーの時間をとらないとき、あなたは、叱ったり、説教したり、罰したり、あるいは、彼らの代わりに自分がその仕事をやってしまっていませんか?

 

2・このこと(リマインダーなし)は子どもの行動を変えましたか?

 

3・彼らは彼ら自身にとって大切な事に関しては、約束をちゃんと守っていることに気づいていますか?

 

4・あなたは子どもに取って、本当に芝刈りやほかのお手伝いが大事だと思っていますか?

 

5・あなたは今まで約束したことを、なんのリマインダーもなしですべてやり遂げたことを思い出してみてください。

特に、自分がやりたくないと思っていたことに関して。

 

 

フォロースルーは時間と労力を使いますが、しかったり、説教したり、罰したりするよりは格段に楽しいし、生産的です。

 

たとえお手伝いが子どもの中で優先順位が高くないとしても、彼らがそれをやることは大事なことです。

 

フォロースルーはこのゴールを達成させてくれます。