STePSトーク in 瀬戸 振り返り
いろんな想いで企画したこのイベント。
主に3つの想いがあった。
1・小中学校にも様々なスタイルがあるいうことを知ってもらいたい。
2・オルタナティブ教育が、受け皿ではなく対等な選択肢であることを感じてもらいたい。
3・ひとりひとりの教育観を改めて問う機会にしたい。
終わったいま、いずれも達成できたのではないかと思っている。
そんななかでさらに自分が思ったこと。
自主学校瀬戸ツクルスクールの異質性
ほかの学校(公立、私立、シュタイナー、きのくに子ども村小中学校)と比較すると、まったく違うアプローチであり、だからこそそこに存在意義があるのだと感じた。
「与える教育」と「与えない教育」といったところか。
言い方を変えれば「自分たちで手にする教育」ということになるか。
ただ、今回はこのように際立ったけれども、基本的にフリースクールはツクルスクールと同じように基本的には「自分たちで手にする教育」にあたる。
あ、あと今回触れることを忘れていたけれど、「無料」ということも、とても異質。
でも私はそこにこそ意味があるのだと思っている。
市民の市民による市民のための「学校」をつくりたい。
対等感のある選択
私自身、フリースクールという分野に関わって間もないのでそのなかでの感覚ということになるけれど、フリースクールというスタイルがどうしても受け皿という位置づけになっていることが多いように感じた。
学校に行けないけど、フリースクールなら・・・というような消極的選択肢。
様々な場所があるので、それがいけないわけではない。
ただ、対等な選択肢として存在しているのかというと、まだまだそんなことはないというのが自分の感じている所。
今回は、そこに一石投じれたのではないかと思った。
その要因としては、やはり公立、私立、シュタイナーといった教育と同じテーブルについて話しをしたからだと思っている。
協力してくれた先生方には感謝の気持ちでいっぱいである。
そして、そこに参加してくれた活き活きとした生徒たち、明るく前向きな発言をした保護者の皆さんの雰囲気も非常に大きかったと思う。
今法律の動きなどがあり、フリースクール業界?のなかでもいろいろな動きがあると思うけれど、同じ学校業界で対等な立場で話をしたいのであれば、今回のように対等な立場でお互いの教育について話し合うということはとても大切だと思った。
これは、フリースクール業界としても意味があると思うし、それを公立や私立の先生が「知る」ということもとても大切だと思う。
同じ子どもと関わり育む仲間として相互尊敬、相互信頼のなかで関わっていく姿を目指したい。
多様な視点のなかで感じる
今回は小学生から大人までいっしょに「学校」について考えた一日だった。
3つのパートに分けていたが、それぞれの終了時に周りの方とのシェアタイムを設けた。
皆さん、白熱のシェアタイムだったように思う。
ちょっと多様過ぎて頭がパンクしそうになったかもしれない(笑)
それでも自分の知らないことを知り、それをまた違った視点で聞いている人もいて、その人の話を聞くことはとても視野が広がる時間だったと思う。なによりも私自身がそうだった。
ひとりひとりの教育
「一尾先生だからできていますよね~」という声をいただいた。
確かにそうだと思う。
でも究極的にはどんな教育であれ、それぞれの先生にしかできない授業があり、学級があり、教育スタイルがあるのだと思う。
どれだけ真似てみたって、結局はその人の人となりがしっかりと浮き彫りになってしまうのが「教育」というものだと思う。
それを自覚したうえで、様々な教育法ややり方について学ぶ必要がある。
これからの課題
もっと瀬戸の人に知ってもらいたい。
もっと瀬戸の先生にも知ってもらいたい。
もう少しここを工夫できるような取り組み方を考えることが課題。
ということで、STePSトーク in 瀬戸の振り返りは終了。
初めての試みだったので、どうなるかわからない中でのイベントでしたが、参加してくれた皆様のおかげで無事終了することができました。
コンセプトや内容をいっしょに考えてくれた皆様、情報をシェアしてくれた皆様、参加してくれた皆様、本当にありがとうございました。