今、小中学生の学校の選択肢を増やすことは、さまざま利点があるだろうと思って行動している。
しかし、そういうときこそ逆のことを踏まえることが大切だと思っていた時に、たまたまフェイスブックの記事に流れてきた。
TEDで話された内容で、すでに10年前のことだけれど、自分が疑問に思っていたことが話されていた。
果たして選択肢がたくさんあることがいいことなのか?
この問いを持ったのは、数年前、保護者と話したり、子どもの口からこんな言葉がでてきたからだ。
「今しっかり勉強しておけば、将来の選択肢が広がる。」という言葉。
そして、この言葉には、「選択肢が広がることがいいことだ」という暗黙の了解のようなものがあると思う。
「今しっかり勉強しておけば、将来の選択肢が広がる。」
この言葉を聴くたびに、すごい違和感を感じた。
増えた選択肢をある程度正確に選べるだけの情報を選べて、吟味するだけの時間はあるのか?
また、増えた選択肢のなかからベターな選択できるだけの力はあるのか?
そういった時間や力がないのに、選択肢だけ増やしてもどうしようもないんじゃないか?
そんな疑問を持ち、選択肢を増やすことを勉強の目的にしてしまうのは浅はかだろうと思った。
それからしばらくたって今現在。
果たして小中学校の選択肢が増えることはよいことなのか?
答えは、YES(TED風(笑))
この動画でも、あまりにも選択肢が少ないことはやはり幸せではない、と言っている。
現状を考えれば、あまりにも少ない、というか1つしかない、という状態だから。
しかし、選択肢を広める側としては、こんなことも起こりうるということは分かって取り組もうと思っている。
選択の自由が増えると幸福度が下がる4つの理由(動画より)
1・多すぎる選択肢は選択を困難にする
2・取らなかった選択肢が、自分の選択の満足度を下げる
3・選択肢が多く与えられると期待値が上がってしまう
4・選択肢の多いなかでの決断は、自分自身を責める傾向にある
私のやっている自主学校という形は「選択肢がない」という状態なので、これらが起こる確率は低いと思うけれども、社会的に様々な選択肢があるという環境のなかで暮らしていることにより、その選択肢が少なかったとしても、ここの書かれているような2~4は十分に起こりうるとも思う。
2・あぁやっぱりあっちに行っておけばよかった。
3・こっちを選んだからには、絶対いいことがあるはずだ。なければおかしい!
4・こちらを選んだのはすべて自分だから、なにがあっても自分で責任を負わなければならない。
といった感じ。
なにをやるにしても、一方に突き進むときは、その逆を自分なりに理解しておくことは大切だなと思った。