今日は自主学校瀬戸ツクルスクールの説明会。
場所を移ってから初めての説明会だったかもしれません。
今日の参加は5組いらっしゃいました。
ツクルスクールの説明のなかで、いろいろと熱が入ってしまうのですが(笑)
やはりクラス会議方式の毎日のミーティングの具体例を話すと、私も楽しくなってきてしまいます。
ツクルスクールで、「ゲームをやりたい」という議題がでたことがありました。
もともとスクールをつくったときに、「ゲーム(電子機器類)は禁止」という前提でつくり、それを伝えてからスクールに入ってもらっているので、話し合う必要はないといえば、ないことでした。
でも、せっかくそういう議題がでたので、改めて話し合うことにしました。
私としては、いろいろな観点から嫌だったので、自分なりの意見をミーティングのなかで伝えました。
そうすると、最初はやりたい!という提案だったのですが、「だったら、時間を決めてやったらどう?」という意見に変わりました。
そして、最終的な「多数決」
結果は、「ルール付でゲームOK」ということになりました。
当然ルールができるまでは、ゲームはできないわけです。
私から「ルールつくらないの?」と尋ねるのもおかしい話なので、なにもいいませんでした。
結局やりたい!といったメンバーが、自分でルールを作ることをやめてしまったので、そのままゲームに関しては何も変わりませんでした。
そして、もう一度ゲームに関しての話し合いがもたれ、
「ルールとか考えながらやるくらいならやらなくてもいい。家でやる。」という意見が新たにでて、結局ゲームは禁止ということになりました。
その後不満が聞かれることはなくなりました。
結果としては、話し合う前も話し会ったあとも「ゲームは禁止」という同じ状態です。
しかし、一旦話し合うというプロセスを経たことで、まったく違う雰囲気になったことは言うまでもありません。
お互いが対等感をもって話し合い、様々なチャレンジを経てたどり着く結果。
それは大人が最初に決めたものと変わらないかもしれません。
でも、改めてそうやって話し合うプロセスを経ることで、まったく違うものになる。
そんな経験をさせてもらいました。
話し合ったって、結果が変わらないじゃないか、と思いがちなところがあるような気がしています。
しかし、その「話し合う」ということ自体に状況を変える力はあるのだと思っています。
地道な取り組みかもしれませんが、やはりこれはとても大切なことだと思っています。
そして、これは学校だけではなく、家庭でも同じだと思っています。