探求の共同体~考えるための教室
Ⅰ 思考力のための教育
第1章 教育実践の反省的様式
1:社会にある3つの重要様式「家族、政府、学校」がいずれも次世代を自分たちの好む像に形作ろうとするが、社会変化の現実がそれを打ち壊す。
2:学校は既存の価値観を維持する機関だと捉えられていることがほとんど。
3:学校は民主主義で中立ではあるが、同時に保守的で伝統的
4:学校に関わる人は、自分の立場は固定されていて変革する見込みがないと考えている。
5:学校を結び付けているものは、合理性
組織化の原理としての合理性
1:学校の目的は、自分自身が必要とする知識を習得し、理性的な姿勢を身につけた人格を作ること。
2:理性的姿勢とは、判断によって鍛えられた合理性
3:学校が理性的姿勢を持つ機関であることで、理想的姿勢を持つ市民を育てられる。
4:思考することを教えずに、理性的姿勢を教えることができるだろうか。
思考が抜け落ちた学校教育
1:多くの子どもたちにとって、学校教育の社会的側面、仲間たちといっしょにいることは価値があることだが、教育的側面は、非常に恐ろしい、厳しい試練となる。
2:子どもの知的な機敏さが教室で非常に頻繁に失われてしまう。
3:家族は子どもにとって不思議さの象徴であり、その神秘的で不可解な状況が脳力を引き出す。
4:完璧に作り上げられた学校の環境が、主体性や創造性、そして、考え深い性質の源泉を奪い取る。
5:教師が問題なのではなく、教師が職業教育とし教えられたことが問題
6:そんな学校での解決方法は、計画性と創造性の両方を育むような方法、そして、関連性、連続性を学べるような内容にすること。
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