「女性ならではの学級づくり」と「隠れたカリキュラム」

教師力アップセミナー

女性ならではの学級づくり 宇野 弘恵先生

タイトルは「女性ならでは」ということでしたが、それを踏まえての

 

”ヒドゥン・カリキュラム(隠れた教育課程)”

「教育する側が意図する、しないに関わらず、学校生活を営むなかで、児童生徒自らが学びとっていく全ての事柄」を指す。

文部科学省HPより

 

がメインでした。

生徒が、先生の意図しないこと、あるいは、意図とは違う受け取りを生徒がすることも含まれます。

あと、偶発的だということも。

 

隠れたカリキュラムの中心となるのは、その先生の価値観、あり方。

それを踏まえて、宇野先生ご自身が、どのようにその価値観、あり方を形成していったのかというお話。

その価値観や考え方を揺さぶられたお話。

そして、揺さぶられた後に影響を受けた考え方や先生方の紹介。

 

途中、宇野先生から、「隠れたカリキュラムについて聞いたことがある方?」との質問に、結構多くの方が手を挙げていた。

「おぉ~そうなんだ~」とやや驚いた。

そこに驚いた自分に、今でこそ「何を言うか」より「何をやっているか」が大事だと考えているけれど、いつからそう考えていたのかな~と思ったりもした。

ただ、参加された先生方も、話を聞いていく中で、言葉は知らなくても、体験としては「あるよな~」という雰囲気だった気がする。

 

そして、実際どのような「隠れたカリキュラム」があるのか、という事例をあげ、参加者「あるある隠れたカリキュラム」トーク。

 

先生:生徒の話をしっかり聞かない。(実際は聞きたくても、その時間がないという状況が多い。)→生徒:話はしっかり聞かなくていい。

先生:机の上が整理されていない。→生徒:整理整頓は大事ではない。

先生:この問題、分かる人?→生徒:分かる人だけに授業をしている。

 

と、受け取ってしまう可能性があるということ。

 

でも、これって先生は気づきにくいだろうな~と思った。

教室では圧倒的な上の立場にいて、それを指摘する人がその場にいない。

新任のうちはまだいいかもしれないが、中堅くらいになってくると、自分から他者からの視点を求めに行かないとそういう機会に出会わない。

そんな職場環境だから。

 

そして、これは親にも言える・・・

当然、会社の上司にも言える・・・・

 

ヒドゥン・カリキュラム。

とても強力なものだと私は思っている。

「なにを言うか」よりも「なにをしているか」

だからこそ、日々、自分のあり方、行動を確認することは大事なのだと考えている。

 

より詳しく知りたい方は、こちらの本がおすすめです!