第8章 クラス会議(28)

よくある質問

第8章 クラス会議(27)はこちら

Q:

生徒たちが休み時間のあと、教室に入ってくるときに議題を集めている場合は、どうしたらいいでしょうか。

 

A:

教室に入ってくるときに、議題について生徒たちが議題を集めていると、授業を始めることは難しいです。

議題を集めるのは、休み時間だけにするというルールにしてみましょう。

次の休み時間まで待つことは、その議題が本当に議題にあげるほど真剣なものなのかどうかを生徒たちが決めるクールオフタイムになります。

 

何人かの先生は、このルールを決めたのち、生徒たちが、授業などを邪魔しないようにうまくできるようになれば、いつでも議題は出してもよいということにしています。

 

Q:

クラス会議は本当に毎日やる必要はありますか?

私のクラスはそれほど問題を抱えていませんし、そこに時間を取られるのはあまり気が進みません。

 

A:

毎日クラス会議を持つ主な理由は、生徒たちが幸せに生きていくためのソーシャルスキル・ライフスキルを練習できる時間をとり、そのプロセスのなかで学ぶと、いうことを教えるためです。

 

もし会議の間が1週間あったとしたら、そのプロセスのなかで学ぶということを、ほとんどの生徒は本当の意味で学ぶことができないでしょう。

 

何人かの先生は、毎日クラス会議を行うことが成功と失敗の違いを生み出すということを学んできました。

 

非常に多くの問題を抱えた先生は、毎日クラス会議を行うまで、もうやめようと思っていました。

しかし、彼は、クラス会議を毎日行うようになって、プロセスのなかで学び、それを信じるということが理解できたそうです。

そのクラスの雰囲気は変わりました。

生徒たちが日々ポジティブな姿勢のスキルを学び、クラス会議のときだけではなく、一日を通してそれらを使い続けたからです。

 

 

ほかの先生は、自分のクラスの生徒たちはとても協力的で問題もなかったのでクラス会議をやめました、と話してくれました。

 

しかし、あるとき大きな問題が起こったとき、そのクラスがその問題を扱えないことが分かりました。

なぜなら彼らはその、プロセスのなかで学ぶ、といことを学んでいなかったからです。

問題が起こった時に、その問題を「プロセスのなかで解決していく」ということを教えるというクラス会議の重要性を、その先生は理解していませんでした。そして、もっと大事な事、彼らに日々の生活で使うことができる大切なスキルを教えることになっているということを。

 

ある小学校の先生は、生徒たちが議題をあげないのは、議題をだしても、クラス会議が週に1回だけだと、自分のものが取り上げられるまで一週間も待たなければいけないからだということを見つけました。

 

小学生では、毎日クラス会議を行うほうがベターでしょう。もし特に議題がなければ、コンプリメントのあとの時間を使って、他の問題についての計画や話し合いの時間として使うのもよいでしょう。

 

ポジティブディシプリンジャパン HP