第8章 クラス会議(12)

第8章 クラス会議(12)

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クラス会議の構造

クラス会議の構造を学ぶ前に、私がクラス会議で失敗した行動について。

生徒たちは私がやろうとしていることについてすぐに心が動くことはありませんでした。

そして、めちゃめちゃになっていき、私はあきらめ、生徒を批判するようになりました、“どうやら今はクラス会議をしたくないみたいね。みんなの準備ができたらもう一度トライしましょう。”

これは言い換えれば、私が私自身の読みの甘さに対する責任をとらなかったばかりか、無秩序に諦めてしまったのです。

成功するためには、まずは効果的なクラス会議の基礎(効果的なクラス会議のための8項目)となることを学んでから、次のフォーマットを使いましょう。

 

1:コンプリメントで始める。

トーキングスティック(あるいはほかのもの)を円になって回す。

トーキングスティックが手元にあるときだけ、だれかにコンプリメントを言う機会を持ちます。

1周することで、すべての生徒にコンプリメントかパスをいう機会を与えます。

円を一周するときは、最初と最後を同じところにしましょう。

これは、先生がランダムにあてていってしまったときや任意で回したときにに起こる不公平さに対する告発を避けます。

だいたいいつも一人は呼ばれない子どもがいて、批判します。

 

2:最初の議題を読む

その問題がまだ問題であるかどうかを書いた人に尋ねましょう。

もし問題でなくなっていれば、次の議題に移りましょう。

もし時間があれば、どのようにそれが解決されたのかということを生徒たちとシェアしたいかどうかを尋ねましょう。

 

3:問題がまだ解決されていなければ、トーキングスティックを一周回して意見や提案をする

その議題を書いた生徒からスタートし、その前の生徒で終了するようにします。

私は2周することをお勧めします。理由は、他の生徒の意見を聞いたり、考える時間があることで、生徒たちは発言しやすくなるからです。2周目にそれほど時間はかかりません。

 

4:すべての提案を発言通りに書きだす

これは生徒が可能な年齢であれば、生徒の仕事でよいでしょう。(もし生徒が手助けになることよりも、傷つけるような提案をした場合、どのようにすればいいかということは、この章の最後の「よくある質問」で知ることができるでしょう。)

 

5:その議題を書いた生徒が、どの提案が一番助けになるかを尋ねる前に、先生がすべての提案を読む(あるいは生徒が読む)

1名以上が関わっている議題であれば、それぞれが選ぶとよいでしょう。

その提案がすべて手助けとなるものであれば、違うものを生徒がそれぞれ選んでもOKです。

もし二人の生徒が、争いになってしまいそうな提案を選んだのであれば、どれが二人にとって争いなくできるかということを二人で話し合いをしてもらいましょう。

 

6:どんな提案を選んだとしても、いつそれを実行しようと思っているかを尋ねる

あなたから、今日か明日、あるいは、放課か放課後か、といった制限された選択肢をあたえてもいいでしょう。

彼らが取り組もうと思っている提案に対して、いつやるのかという選択肢を与えることは、心理的にも利益があります。

 

 

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