第8章 クラス会議(9)

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論理的結末を越えて

論理的結末は、第5章でも述べたように、生徒たちが失敗から学ぶことを手助けしたり、勇気づけたりすることに関して効果的なことはありますが、私はたいへん多くそれが誤用されている現場を見てきました。

教師が、論理的結末を賞罰を隠すために使おうとすると、生徒たちも同じことすればいいのだと学びます。

多くのクラス会議では、生徒たちにとって助けになるようなものではなく、侵害されるようなものである論理的結末に注目するため、初めのうちはつるし上げのように感じるでしょう。

生徒たちは、今まであまりにも未来ではなく過去に焦点を当てた、論理的結末を使ってきたかということを教えられる必要があります。

過去に学び、それを未来に生かすというのはよい考えです。

しかし、責めたり、辱めたり、痛みを与えるために過去に目を向けるという逆効果を生みます。

論理的結末が、だれにとってもすべての問題の答えになると理解することは間違いだと考えます。

たとえ先生や生徒たちが論理的結末が手助けになると思っていても、解決策にフォーカスするほうが効果的なのです。

解決策にフォーカスする機会を与えられれば、生徒たちは、責められれない責任についての解決策の豊かさをすぐに理解するでしょう。

いくつかの仮説について解決策のブレインストーミングの練習をさせましょう。